#215 ページ24
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「王様！」
ずっと探していた皆の探し人
ようやく会えた嬉しさで声をあげずに居られるはずがなく、ドナルドとグーフィーはもちろん、私もソラも嬉しく再会を喜んでいると王様は自身の人差し指を口元にあてて「XIII機関に気づかれちゃうよ」と口を細めた
「闇の扉がどうしたの？」
「は、はい！僕達パスワードを探してるんです」
ぱすわーど？事情をよく知らない王様を頭を傾げたけど、「ああ、合言葉の事だね！」と彼なりの解釈で理解してくれた
「闇の扉なら7人のプリンセスと、サツキの鍵で開くよね」
鍵となるジャスミンやベル達の名、そして私のキーブレードの色が上がり、何かを察したレオンがコンピュータールームへ戻って行った
「何が始まるんだい？」
「それじゃあ、アンセムの行方が分かるかもしれないんだね！」
ミッキー言葉にソラ達は「やだなあ」とクスクス笑うと、「君達にはいろいろと説明しないとね」と困った様に腕を組んだ
薄々そうじゃないかなとは思ってはいたけど…、私達、本当に何も知らないみたいだ。訳の分からない状況にソラは慌てて「ええと」と声を漏らした時、レオンが顔を覗かせて「トロンが待っているんじゃないのか」と声をかけてくれた
でも…、王様は神出鬼没。いつ何時また会えるか分からない
躊躇う私達に王様は「僕はまだこの街にいるよ」と 微笑んだ
「ハートレスが攻めてきたらレオン達と一緒に戦うつもりなんだ」
「うん、俺たちも」
「じゃあ、後で話そう」
「きっとですよ！」
「さあ、行っておいで」と見送ってくれる王様にソラ達が先にコンピュータールームに戻って行った。…私を残して
それはある事に悩んでいたからだ
『闇の扉』の話を聞いて思い出したのだ。アンセムと戦った最後、「闇の扉を開け」と応じてしまった自分の鍵を制御が聞かず開かれた。世界の間を鍵で超え、人の声を聴いてソラ達の助けになると思っていた直後に制御が出来くなって…自分の無力と無知さを思い知らされた
「…王様」
「君にも、君と僕しか分からない事話さないといけないね」
「私と王様しか知らないこと？」
そう言われて思い出してみる王様との思い出。確か私が闇の扉を介して闇の世界へ飛び込んだ時に初めて出会ったはずだった
その後は…、えっと……
あれ……？右手の拳で頭をこついてみるけど、それといった記憶は無い…
「大丈夫。後で一緒に話そう」
「…はい…！」
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