KINGDOM HEARTS 2 -黄昏の少女- Part10 (ページ1)

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#193 トワイライトタウンページ1

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グミシップに戻ってチップとデールに連絡をした後、次に現れたであろうワールドを小一時間探し回っているのだが、なかなか見つける事が出来ず、ナビゲーターの二人に聞いてもその方角で合っていると言うので、言われている通りに前へ進む

ちなみにドライバーはドナルドである

「僕、そろそろ疲れてきた…」
「じゃあ、俺が変わろうか？」
「ソラはヘタだからダメ」
「じゃあ、僕が変わるよ」
「グーフィーは遅いからダメ」

今まで旅をしてきて、ソラとグーフィーも操縦したことが何度かあった

ソラはゲーム感覚で操縦するものだから実に雑で、グーフィーは絶対安全に気を取られてしまうので下手すれば船より遅いことも

さすがに雑もゆっくりも目的があって旅をしている私達にとってそれは致命的で、埒が明かないとドナルドがずっと操縦している

私というと、機械音痴のあまり変なボタンを押してグミシップを壊しかけたことがあったから以来怖くてした事がない

「はあ…、いつになったら着くんだよ、もうホロウバスティオン過ぎちゃ……、えっ！？」
「あれ？戻ってるう？」

窓に顔を張りつけて過ぎていくホロウバスティオンを見つめるソラ

いつの間に私達は逆走をしていたのか

「チップ、デールどういうこと？」
「僕達にもわからないんだ」
「ソラがプライド・ランドで鍵を開いた後、確かにレーダーに映ったよ。それが今モニターに映し出されてると思うけど」

一時間さ迷って、今ここでそれを言うかと思ったが、私達もすぐに乗り込んで発進したのが悪い。何も文句は言えなかった

これ、どうすんのよ。先の不安に溜息が出ると、僅かだが、鐘の音が響いてきたような気がした

それは漠然から明白に変わるのにそう時間はかからなかった

心地よい鐘の音、この音には聞き覚えが、と言ってる傍から目的地にたどり着いたようだ

「トワイライトタウンだ！」

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グミシップから降車し、懐かしみながら広場へ歩いていると小柄な男の子がこちらへ駆けてきた

「た、助けて！空き地が…、サイファーが！誰か！誰か助けて～！」

余程慌てていたのか私達のことなんて目にもくれずに一目散に横を過ぎていった

空き地ってどこだ？まずその疑問が頭に浮かぶが、ぼんやりと流れるこの街の記憶を頼りに小さな子が言っていた場所へ向かうと、そこで三人組の男女がノーバディに襲われていた

何やら対抗したようだが、体力を切らして三人背を合わせて座り込んでしまった

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