#023 ページ24
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「じゃあ、行く?」
ソラのこの一言で私達は横一列に並び、本当に少しの間だったがイェン・シッド様にお世話になった事を礼を言おうとした時だった、そのお礼をしようとした人から呼び止められてしまったが、そのお陰で少々力んだ体も緩めることが出来た
「そなたたちの活躍のおかげで世界は今、元の状態に戻っている
つまり世界をつなぐ道は消えてしまった」
「困ったなぁ──」
「心配するな、王が言うには、世界はそなたたちに新たな道を用意したようだ
その道はゲートを開くことによって、使えるようになるはずだ
ゲートを開く方法は──、わたしにはわからん
しかし、ソラのキーブレードが教えてくれるらしい
剣が光を放ったらグミシップに戻るといいだろう
目に見えぬ心のつながりのごとく
離ればなれになっても、全てはつながっておるというわけだ」
「心がつながってる」
「そのとおり」
イェン・シッド様の言葉にソラは元気よく返事をすると、闇に巣くう者達、ノーバディやハートレス達は闇の回廊と呼ばれる道を使って世界を渡り歩き、その回廊とゲートを繋ぎ、行き来をしてしまう動きもあるらしく、私達はその忠告を受ける
「さて──、わたしの役目はこれでおしまいだ
行きなさい、ソラ、ドナルド、グーフィー、サツキ、皆が待っているぞ」
「よし、出発だ!」
改めて私達は整列し、イェン・シッド様からお世話になった事に対し礼を言うとグミシップへ駈けて向かった
───あの黒の魔女が復活を果たしたと知らずに──
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