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#014 ページ15

最上階にある部屋になんとかたどり着いた私達は扉を開く

するとドナルドとグーフィーが先にソラはゆっくり入っていき、最後に入った私が扉を閉じると、ドナルドとグーフィーがこの塔の主に頭を下げる


「イェン・シッド様、おひさしぶりです」


ドナルドのこの言葉に私は慌てて小走りでグーフィーの背後につき、頭を下げる

しかしソラは私達と話すような、いつもの口調で主、イェン・シッド様に挨拶するとドナルドから指摘が入る

だがイェン・シッド様は心の広い方のようで、怒るドナルドや頭を下げる私とグーフィーに落ち着けというように手を煽ぐ


「そなたら二人がソラとサツキか
はて、王には会ったのかな?」
「会いましたけど、全然お話できませんでした」
「うむ、たいそう忙しいようだからな」


グーフィーが答えた事にイェン・シッド様はミッキーの事を分かっていたようだ

確かにミッキーは忙しそうにしていたが、前の旅と比べれば再会したのは数倍早いものだと、私は思う


「さて、その王の代わりにわたしが、おまえたちの世話をすることになった
大変な旅になるだろうから、しっかり準備しておかねばな」
「旅って──、もう決まってるんですか?
俺もサツキも、友達のリクを探し出して、一緒に島へ帰りたいんだけど──」


私達がこれからしようとしている旅は、リクとミッキーを探しに行く旅だ

ソラの表情を見るあたり、それ以外にも旅をする目的があるというのなら、あの白い生き物やまだまだ世界に残っているハートレスの退治だろう

だがイェン・シッド様はその事もわかった上で言ってくれているようだった


「しかし、どうやら全てはつながっているようだ
そなた二人は島へ帰ることができるのか──
一人、二人で帰るのか、友と3人で帰るのか──
はて、その時島はどうなっているのか──
全てそなた、ソラというカギでつながっている」
「俺が──、カギ?」


そう言われ、ソラは自身のキーブレードを手にする
──言われてみれば、鍵を持つ光の勇者というのはソラに当てはまる名だ

キーブレード、勇者、真の勇者──

闇の扉を開いてしまうだけの私の鍵なんて、ただのお飾りにすぎないんだ──


少し俯き、唇を噛み締める私の姿をイェン・シッド様は見逃さなかった

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作者名:友那 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年11月16日 17時

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