#011 ページ12
「何でおまえらがここにいるんだ！？」
「こっちの台詞だ！」
「知り合い？」
全く誰かも分かっていない私とソラは、グーフィーに問うと困った表情で昔、二人がいた世界に悪さばかりをしていたという
そんなピートをミッキーが特別な牢獄、異空間の牢獄に閉じ込め、二度と悪さを出来ないようにしていたらしい
なるほど、マレフィセントの借りというのは、恐らく牢獄から出してもらった事だろう
「ん？そういや、おまえもどこかで見た顔だな」
「おまえじゃない！私はサツキ！」
「そうなのか？じゃあ、知らね」
「なっ！？」
するとピートは私の事なんてすっかり忘れて大きな声で笑いだし、何故かかなり自慢げに見せ始めた
「聞いて驚け！そこで魔女マレフィセントに助けられたオレ様はおまえらの世界、いや──
全ての世界を支配しようって計画を立てたんだ
もちろん、マレフィセントと組んでな！」
やたらマレフィセントの名を強調するピートとは裏腹に、この三人は「マレフィセント、ねえ？」とクスクスと笑い出す
事情を知らないピートとは逆に知っている私は三人の笑いに思わずツッコミたくなる
「何がおかしい！？マレフィセントの魔力はなぁ──」
「いないよ」
ソラのこの言葉に、さっきまで饒舌だったピートの口がピタリと止まる
「マレフィセントはもう倒されちゃったよ」
「何だって！？！？おまえらか！？おまえらがやったんだな！」
「まぁ──、ちょっと邪魔しちゃったかもね」
「ぐぅぅぅぅ──」
──まあ、なんとも意地悪で楽しそうにおっしゃることだこと…
ホントに色々な意味でいい性格してるよ、この三人
ソラのあからさまな挑発にピートは意地になったのか、何体ものハートレスを呼び出す
「ちょっと！ソラたちのせいだからね！」
「あはは！ごめん！よーし！肩慣らし、肩慣らし！」
「もう！」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 94人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
