1- THE 1st DAY -1- ページ5
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__夕陽の日光が寝ている俺の目元に差し込み、俺はその光に誘導されるようにゆっくり起き上がる
そしてまだ残る青い空と青い海の夢の記憶_
「_またあいつの夢だ__」
"あいつ"とは夢に出てくるソラの事
いつもいつも夢に出て来ては俺の事を"ソラ"と呼ぶ
すると外から鐘が鳴り、俺は窓を開くと綺麗に輝く夕陽とその前を通りすぎていく電車を見つめた
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___THE 1st DAY_________
部屋着から私服に着替え、俺の友達__ハイネ、ピンツ、オレットがいるいつもの場所へ行ってみると「おはよう」と声をかけられ、返すといつも俺が座っているソファーに座る
__まあ、いつもやっている事なんだが
__それにしても、なんなんだ?あれは
__俺がソラになったり_そこにリクというやつ、やサツキというやつがいたり__
全員見た事も聞いた事もないぞ
_なんて事を考えているとは知らないハイネ達は続けて話す
「な? 許せないだろ?」
「うん 腹が立ってきた」
「サイファー やりすぎだよね」
__いきなり静かになったな
そう思ってハイネ達を見てみると全員俺の方を見ていた
__え!?お、俺!?
全く話を聞いていなかった俺は慌てて取り敢えずうんうんと頷く事に
するとハイネは立ち上がり、腕を組んで歩きだす
「町でいろんなものが 盗まれているのは事実だし
サイファーとは ながーいインネンがあるから
俺たちを犯人だと思うのも
1000歩ゆずって許してやってもいい
でも とにかく許せないのは__
許せないのは__
あいつら 俺たちが犯人だって
あちこちで言いふらしてるってことだ
おかげで世間様からドロボウ扱い!
こんな腹立つことあるか?
ない 俺はないね
かつてない!」
「さて どうしてくれようか__」とハイネは右手の拳を左手で叩きつけ、まるで本当にどうしてやろうかと言っているようで、そんなハイネに俺は苦笑する
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