32- THE 4th DAY -7- ページ36
試合の合図が鳴り、先制を仕掛けるのはサイファー_
かと思いきや、内気なビビの方だった
凄まじいスピードに攻撃力__
ハイネも思わず「ビビってあんなに強かったか?」と呟く
するとサイファーはビビの死角をつき、反撃を仕掛けようとするが、いとも簡単にかわされるとカウンターを仕掛けられ、あのサイファーが倒された
『な 何が起こったんだ!?
と とにかく勝者は ビビ!!』
本当に凄かった__
サツキはどうだった?そう聞こうとするとビビを見て目を大きく見開いていた
「__サツキ?」
「_ごめん ちょっと離れるね」
「えっ? 離れるってどこに__」
タッタッタッと、振り返らずに階段の上を昇っていく
そんなサツキを俺は目を丸くして見つめているとハイネに肩を叩かれる
「いてっ! 何するんだよ」
「次ロクサスの試合だぞ」
「え? ハイネとサイファーの試合は?」
「サイファーが逃げたんだよ
だから俺 不戦勝の3位〜!」
両手でピースを作り、嬉しそうに言うハイネ
__そんなことより
「サツキ どこ行ったんだろ」
.
サツキが戻ってくる前に決勝の試合が始まり、数十秒経った頃だった
「ハァ__ハァ_」
「___」
ポイントはビビと一点差で勝ち、制限時間も残り十数秒_
___なんでビビがこんなに強いんだ?
今までの影が無いという無いというくらい強いビビ
とにかく得点を稼がなきゃ負ける_ッ!
_残り数秒
残りの渾身の一撃をビビに食らわし、タイムアップの合図が鳴る
その次の瞬間だった
なんと俺以外のビビだけでない、周りの人達の動きが止まったのだ
いや、動きが止まったのではなく、時間が止まったのか__
つまり動けているのは俺だけ
___なんだろう、まるで自分一人だけが空っぽの世界に取り残された気分だ
するとビビの体は白く輝き始め、あのいつかの白い怪物へと姿を変えた
「また?」
そしてビビから姿を変えたもの以外にも2体新しく現れ、俺が手に持っていたストラグル棒もキーブレードへと姿を変える
以前と全く同じ現状に俺は再び「また__?」と呟く
でも、こいつらを何とかしなくちゃ
俺はストラグル棒より少し重いキーブレードを構えた
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