KINGDOM HEARTS 2 -黄昏の少女- part0 (ページ21)

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17- THE 3rd DAY -1- ページ21

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夢の中、暗い暗い空間で、それとは対に金髪で真っ白のワンピースを着た女の子の姿があった

声をかけてみると、辺りは明るくなり、いつも見ている夕陽の色が目に飛び込んできた

ゆっくり体を起き上がらせると部屋の扉の方に気配を感じ、見てみると誰もいなくて、俺しかいないこの部屋でなにが起きたのだと俺は「え？」と声を漏らす

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＿＿THE 3rd DAY＿＿＿＿

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私服に着替え、いつもの場所に行ってみると「お金のことはノー・プロブレム！」「駅前広場へ集合」という書き置きがハイネがいつも座っている所に置かれていた

＿＿何かあるのかな？駅前広場に行ってみよう

そう思った俺はいつもの場所から離れ、ひとまず駅前通りへ向かってみることに

すると駅前通りの坂の下からオレットとピンツの姿があり、「よ」と二人に声をかけるとオレットが「おはよ」といつもの明るい声で返事をする

そして二人が一歩歩み出したその時、一歩踏み込む前に二人の動きが石のように固まる

突然の事に俺は思わず「え？」と声を漏らすと、固まった二人に駆け寄るが、また突然俺の目の前に女の子が現れ、俺は慌てて自分の足にブレーキをかける

その子はとても明るい金髪に、目が栄えるほどの白いワンピースを着た女の子で、夢に出てきた女の子とそっくりだった

「こんにちはロクサス」

＿＿しゃ、喋った！？

女の子の声はおっとりした雰囲気とは違い、意外と明るい声で驚いた俺は「うん」と小さく返事をするだけだった

＿それにしても、なんで俺の名前を知ってるんだ？

「君は＿＿？」

「誰？」と聞く前に女の子が俺の口の近くで手を広げ、言葉を遮る

「どうしても会っておきたかったの」

「俺に？」

「そう君に」

＿＿会っておきたかった？

だから俺の名前を知ってたのかな？

「んー」と軽く頭を掻きながら考えているといつの間にか女の子は坂の下に降りていき、ピンツとオレットの横を通りすぎると二人は何事も無かったかのように再び動き出した