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149-赤髪探検団 ページ10

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アリエルとフランダーの分かる範囲でアトランティカ中をぐるぐると見て回っていると、大きな難破船を見つけた

水面からおよそ数百も海底にあるその難破船はソラの興奮材料には十分過ぎるものだった


ソ「すっげえ!船だ!」
「あ!あんまり先に行かないでよ!」


…なんて言うけど、ソラはもちろん、私やドナルドとグーフィーも見た事がない身近に見る難破船に興奮せざるを得なかった

道中見掛けたハートレスの数に変動がない事を後ろ頭に置いて、もちろん警戒しながら探索を開始する

沈没してから何日、何周も経っているのか、船内は殺風景で、部屋の隅には藻が生えている

ここまで何も無ければ手がかりはもう魚の餌になっているかなと思いきや、ドナルドが声をあげた


「どうしたの?」
ド「宝箱!!」


それに真っ先に食いついたのは好奇心旺盛なアリエルだった。「どこ?」と尋ねられ、ドナルドは指を指す

船内には小物程度の宝箱なら幾つかあるが、少し大きめの宝箱は他に無かった


ソ「お〜!宝箱!!」
グ「お宝だあ!」


目を輝かせて声を上げるソラとグーフィー。今までこんな探検という探検はして来なかったから、尚更二人は気分が上がっている

かくいう私もその1人だ

その宝箱に一番近かったのは私だったという事もあって、ソラ達は「早く開けて」と騒がしかった。「はいはい、開けるよ」私はそう言って開けてみる事にすると、中にはきれいに透き通った水晶が入っていた

と言っても、よく見る球体ではなく、まるでフォークのようだ


ア「あれ?この形どこかで見たことあるわ」


そう呟いた次の瞬間、船の窓の外から大きなサメが突っ込んできた。私達はあまりの衝撃と驚きで尻餅をついて、そのサメは何もせずに去っていった


グ「早く出た方が良いみたい」


グーフィーの言葉に全員賛成し、慌ててこの場を離れる事にした

何とか入って来たトンネルまで戻ろうとすると、ソラは何かに目を奪われ、そこから動こうとはしなかった

珍しい、ソラがボーッとしてるなんて


「どうしたの?」
ソ「あそこにあるの何だろう?」


指を指すその先へ合わせて見てみると、岩壁に寄りかかっている船のその下にスイッチらしきものがあった

そんなものよく見えるなあと感心しつつ、それが何なのか確かめるため、見に行く事にした

そこは誰にも手は届かなくて「またサメが襲ってきたら大変だわ」と警告するアリエルのお陰で深追いはせず、隠れ家へ戻った


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作者名:友那 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年4月25日 22時

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