156-深海の侵略者 ページ17
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少しばかりの休憩を挟んでいる途中サツキの体力は進めるくらいには回復出来て、進むか後退するか、何度も確認した後に進むと最深部であろうそこに、少し暗くて見えにくいがアースラの影があった
ド「さあ、来い!魔女め!」
セ「私たちが相手だ!」
威嚇する二人の声にアースラは呼応するように影から憤怒の顔で現れる。大きな体にそれに相応する貫禄、その迫力にドナルドとセバスチャンは「あわわ!」と驚きの声をあげ、ドナルドはサツキに近寄り、盾にした時、ある異変に気づいた
ド「サツキ?」
少し体を揺さぶってみながら声をかけるがサツキはうつむいたままで返事はしない
そして雪崩落ちるようにサツキは後ろにいるドナルドにもたれかかり、俺は急いで二人を支えた
こんな事、今まで一度も無かったはず…。予想もしなかった緊急事態にアースラを除いた皆パニックになる
ソ「サツキ!どうしたんだサツキ!」
目は開いているけど虚ろとしていて、頑張って答えようとするけれど口をパクパクと動かすだけ
…まるで、人形みたいだ
その様子を見ていたアースラは左の口角が上がった
アー「ハートレスたちよ!あの青髪の少女を捕らえるんだよ!!」
ソ「させるか!」
俺はキーブレードを手にし、ハートレス達の前へたちはだかる
何匹も襲いかかってくるハートレス達を動ける俺達で捌いていく。一匹倒してまた一匹、倒しても倒しても湧いてくる
……キリがない、俺達だけじゃ倒し切れない
少しでも守って助ける為になるべく離れないように戦っていると俺の名を呼ぶサツキ。振り返る頃には目を閉じていて彼女は暗闇の中へ落ちていった
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