86-手がかりを辿って ページ20
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ソ「それじゃ、俺たちそろそろ行くね」
事は終わり、これ以上の干渉を許されない私達は、この世界から去ることを選択した
ターザンからこれからどうするのかとか、ゴリラ達は私達人間と和解出来るのかとか、気になる事が多いが、長居する訳にもいかなかった
ジ「あなたたちの船はどこまで？」
ド「あ、ええと、まあ、ちょっとそこまで」
他の世界へ、なんて言えないもんね
隠そうとすれば、そう誤魔化すしかない
別れが惜しいと思うのは、どうやら私達だけではないようだ
タ「ソラ、サツキ、ターザン、ともだち」
ソ「ずっと、ともだちだ！」
「うん、私たちはともだちだよ」
ターザンは私達二人に手を差し出し、三人で手を取り合って固く握手する
「またね」それだけ私達は言い残して、このせかいをさったのだった
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「私思うんだけど、ターザンはどっちを選ぶんだろう」
グミシップに搭乗し、発進してからしばらくした頃、ふとそんなことを思って呟いてみた
ソ「なにが？」
「ターザンは今までゴリラたちと過ごしてきたでしょ？ジェーンさんと出会って、たくさんの人間の言葉、これから覚えると思う。だとすると、ターザン自身、人間として生きるか、ゴリラたちとずっと過ごすか、考えると思うの」
「もしそうなったら、ターザンすごく悩むことになるよね」こんなことを私が考えるのは、ターザンにとって余計なことかもしれない
だが、ただ純粋に気になってしまうのだ。ターザンの未来、ジャングルの未来を
私の疑問に、ソラは腕を組んで唸る
「一人言言ってごめん。余計なお世話だったよね」
ソ「いや、そんなことないよ。…けど、逆にジェーンがターザンとずっと一緒にいたりするかもしれない」
「どうして？」
そう聞いても「わかんねえ。ただのカンだから」と返されてしまった
けど、ターザンとジェーン、ゴリラ達が幸せになることを選ぶなら、きっとそれを選ぶのかな
「あ、そういえば鍵穴から出てきたグミブロックあるでしょ？他のとは違うみたいだけど、何に使うの？」
ド「うーん……」
グ「レオンなら何か知ってるかも」
グーフィーの提案に、誰も反対する者はおらず、満場一致で進路が定まった
ソ「よし！トラヴァースタウンへ出発だ！」
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