61.5-きっかけ ページ10
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サツキと初めて出会ったのは、2年前の真夏日＿＿
俺はいつものように離島へ行くとそこには誰もいなくて入り江の方へ歩いていくと、楽しそうな声が聞こえ、近くの方へ寄るとリクとカイリがビーチボールで遊んでいた
ソ「リク！カイリ！ おはよう！」
カ「あ ソラ！ おはよう」
リ「おはよう
ソラ おまえもどうだ？」
リクにそう誘われて、俺はすぐ賛成するとボールを持っていたカイリが「じゃあ いくよ！」
そう言って俺にボールを投げ、ボールをリクに、そしてそのボールをカイリに＿＿と延々繰り返す
するとカイリが投げ、俺が受け止めようとしたボールが俺の手の上で弾き、木の上へ転がって行った
カ「ソラ ごめん！」
ソ「いいっていいって
俺 取ってくる！」
そう言って木を登り始めると「気をつけて」と下にいる二人から言われる
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ソ「よし 取れ＿＿＿ ？」
登りきり、海の果てを眺めると黒いなにかが浮いているのが見えた
俺は目を細め、ジーッと見つめる
そしてその黒いなにかが何か分かると、俺は大きな声を上げた
カ「ソラ？ どうしたの？」
ソ「ひ＿＿ 人が 海で溺れてる！」
それを聞いたリクは慌てて海の方へ目線を向ける
リ「こんなに暑いのにあのままじゃ＿＿
ここは本島に戻って＿＿＿」
ソ「俺が行ってくる！」
ボールを持って下の方へ飛び降りるとカイリから「でも危ないよ！」と声をかけられる
リ「そうだソラ 何を言ってるんだ！
俺たちで助けられるかわからないのに！」
ソ「でも俺たちがそうやって大人を呼んでいたら
きっとあの人は助からない！」
「だからって＿＿」とリクの悔しそうな声で言う
リクの方が正しいのかもしれない＿＿
でも俺はあの人をなんとしても助けたい！
リクにそう目で訴えると断念したのか、「頼んだ」と言われ、俺は一目散に海に飛び込んだ
その人の元へ急いで向かうとその人の正体が女の子とわかった
背も俺より高い、きっと年上の女の子だろう
俺は女の子を連れて陸に引き返すとリクとカイリがやったのか、俺より少し大きな板と板を結んだロープが海に放り込まれ、俺はそれに体重をかけるとリクとカイリが陸へ引っ張りあげてくれた
＿＿＿その時の表情と今の苦しそうな表情＿＿
＿＿＿＿＿あの時とまるで一緒だ
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