56-闘技大会 エントリー ページ4
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フ「やるじゃないか！ボウズ！」
フィルは「ガハハ」と大きな口を開けて笑うと、ソラは誇らし気に両手を頭に乗せる
ソ「へへっ、これで闘技大会に＿＿＿＿」
フ「そいつはいかん」
ソ「なんで！？」
フ「答えは二言！『おまえたちは、英雄じゃ、ないから！』」
ソ「なんだって！？」
＿＿＿三言はスルーするのか
ソラなら「1つ多い！」などとつっこむだろうと思っていたのだが、つっこまなかった事に私は思わずつっこみかけた
ソラの天然には毎度驚かされる
フ「英雄と認めてほしかったら
こいつを使いこなしてみるんだな」
そう言うと私とソラの目の前に、黄色の小さな光が現れ、胸の中にそれぞれ入っていく
「これは？」
フ「これで雷の力『サンダー』が使えるようになる。ちゃんとこれを使いこなすまで、修行を怠らない事だな。さ、行った！行った！」
これ以上は無理か＿＿と断念し、出口への扉を押し、ロビーを後にし来た道を戻る
すると私達の目の前に背が高く、青白い肌の男が現れ、影からこちらの様子を伺っていた
「まったく頭のカタいヤギ親父じゃないか」
ド「あんた誰？」
「いやいや、聞かなくたって君の言いたいことはわかるさ。大会に出場したいんだよな？
よしよし、それじゃあこれをあげよう」
男は早口でそう言うと左手に黒い煙を出現させた
その煙が霧のように晴れると中からエントリーチケットが現れ、男はソラにチケットを渡す
ソ「いいのか？」
「いいとも。君の活躍、楽しみにしているよ」
そう言うと男は影の中へ消えて行き、姿を消した
ソ「これで出れるんだな！よし！フィルに渡しに行こう！」
私を除いたソラ達はチケットを持って急いでロビーに戻ろうとするが、私は慌ててソラをとめる
ソ「どうしたんだよ、サツキ！」
「ソラは、本当にそれでいいの？自分で勝ち取ったチケットじゃ……、ないよね」
ソ「でも、俺はキーブレードの力をフィルに認めさせたい！このままじゃ終われないよ！」
認めてもらいたい気持ちは、私にもわかる。同じ気持ちを持ってる私が言える資格はないな
＿＿＿でも本当にそれで大丈夫なのかな。何だか嫌な予感もする
考え込んでいるとソラに呼ばれ、返事をした私は急いでソラ達の後を追った
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＿＿＿ううん。気のせいなんかじゃない。絶対なにかが起こる。ソラたちが予選に出ている間、調べておかなくちゃ
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