62-心配する気持ち ページ11
フ「いやいや しかし
万が一ということも＿＿＿」
フィルがそう呟くと、さっきまで眠っていたサツキがピクリと動き、目をゆっくり開き始めた
俺はとっさに名前を呼ぶと、俺達の名前で返され、意識を取り戻したのだと感じ、安堵のため息をついた
フ「嬢ちゃん！ 良かった！
他に 痛むところはないか？」
「頭が＿ 少し」
そう答えると、俺はサツキの額に腫れ物があることに気づき、サツキにポーションを渡す
「＿＿いいよ もったいない」
ソ「そんなこと言わずに！」
「ホントにいいってば」
そう言って俺が持っているポーションを押し返す
俺は無理するサツキに怒りを押さえきれず、怒鳴った
ソ「なんでそんなムチャばっかするんだよ！！
俺 あの時言っただろ？ “心配した”って！」
「＿＿＿わ 私だって心配してたよ！」
「じゃあ 俺たちの気持ちわかるだろ？」
そう言うとサツキはこれ以上言い返せないのかそっぽを向いた
グ「その縄 どうなってるんだろう？
触ってたらなんだか疲れてきちゃったよ」
不思議な事を言うグーフィーに首をかしげるとずっと黙っていたクラウドが口を開いた
ク「冥界に漂っている力を含んだ縄だそうだ
ずっとそのままだと そいつの体はもたないぞ」
俺達はひどく驚いた
ただの縄じゃないならどうすればいい？
そう思っているとクラウドは「その鍵を使うと解けるかもな」と呟き、
その言葉に怪しく思った俺は「なにを知っているんだ？」と問いた
ク「俺が冥界に訪れた時 ハデスがそう言っていた
信じられないかも知れないが そいつを見る限り
そうなのかもな」
俺は渋々さっきまで手にしていたキーブレードを手にし、縄を少し叩くと縄が綺麗さっぱり消えて無くなった
ソ「これでサツキはひとまずだいじょうぶ」
「＿＿＿」
フ「“は”＿＿って ボウズまさか
コロシアムへ入るのか！？」
ソ「覚悟はできてる」
フィルに決意表明するとサツキは「私も」と声をかけるが、止めた
ソ「サツキは休んでて？」
「＿＿＿」
ソ「俺が英雄にふさわしいかどうか
見ていてくれよ！」
フ「ボウズ＿＿＿＿！」
「＿＿＿」
他に賛成するドナルドとグーフィーを連れ、ヘラクレスがいるコロシアムへ駆けた
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