43-おかしな裁判 ページ4
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奥へと進んでいくと、綺麗に整えられた樹木、青々とした芝生、樹木のツルなどで出来た大きなハート型のアーチ
それを見た私達はすぐに中庭だとわかった
私達が辺りを見渡していると先程まで追いかけていた
ウサギが後ろから走り抜けて行った
ウサギがハート型のアーチをくぐって行った先には
中庭では想像もつかない裁判官や被告人が立つ祭壇が置かれていた
被告人の祭壇には金髪の少女、裁判官の祭壇には気が強そうな女性が立っていて
周りにはトランプのような兵士たち数人が少女を取り囲むように立っている
こんなよく分からない状況に、私達は様子を伺うことにした
ウ「ただいまより、開廷する」
少女「裁判をするの？どうして？」
何も知らない様で、少女は聞く
しかしウサギはお構いなしに続けた
ウ「裁判長は、ハートの女王陛下」
裁判長・ハートの女王はとても大きな声で
女王「この娘が、今回の犯人であることは間違いない。なぜなら＿＿＿＿＿
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私がそう決めたんだから」
＿＿＿なんだそれ！？
私達は心の中でそう突っ込む
その言葉を聞いた少女は眉を八の字に下げ、困った表情をする
少女「そんなのってないわ」
ウ「被告アリス。何か言いたいことがあるかね」
ア「あります！
私、悪いことなんてしてないもの
女王だかなんだか知らないけど、あなたみたいなわがままな人
今まで見たことないわ」
少女・アリスは負けじとそう言い放つ
その事に対しハートの女王は
アリスの言葉、態度が気に食わないのか顔を真っ赤にし、額に青筋を浮かばせ
女王「おだまり！！
この私を怒らせる気かい！！？」
そうアリスに怒鳴りつけ、
私達は驚きのあまり背筋に一筋の汗を流す
そしてソラは悲しそうな声で「かわいそうだな＿＿＿＿」と呟いた
ド「でもねぇ」
グ「僕らは他の世界に参上したら＿＿＿」
グーフィーは両手で自身の口元に押さえながら言う
そしてドナルドはグーフィーの言葉の間違いに人指し指をたてて
「“ 干渉 ”！」と指摘する
グ「そう それはダメなんだよね」
「＿＿そんな、あの子は＿」
＿＿悪いことをしたように見えないよ＿＿＿
誰にも聞こえないようにそう呟くといつの間にか裁判は進んだのか、ハートの女王は変わらぬ声でこう言った
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