52-光は影へ ページ13
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「まったく騒々しい。落ち着いて眠れやしないわい」
「ファー__」とのんきにドアノブが大きなあくびをすると
ドアノブの口の中に鍵穴らしきものが現れ、
ソラのキーブレードがそれに反応したのか輝きだす
ソラは突然の事に驚き、その勢いでキーブレードを鍵穴に向けると
キーブレードの先から光の線が放たれ、光の線は鍵穴に吸い込まれていくと
「ガチャッ___」という、聞き覚えのある音が小さく響いた
ド「何だろ、あれ」
ソ「__今の音。なにか閉まったみたいだった___」
ソラがそう呟くとグミシップの材料であるグミブロックが何かを閉ざされたと思われる鍵穴の中から転がってきた
そのグミブロックをグーフィーが拾い上げ、目を細めたり、指先でコロコロ回したりなどして不思議そうに見つめる
グ「これ、普通のグミじゃないね」
ド「よし、僕があずかっておこう」
グーフィーはグミブロックをドナルドに渡し、大事そうにポケットの中にしまうと
何事もなかったかのように私達の後ろにチシャ猫が現れた
チ「おみごと、おみごと。なかなかやるね
ところで、アリスをさがすならここでさがしちゃダメさ
アリスは世界のどこにもいない、影といっしょに闇の中___」
ソ「そんな____」
ソラが悲しそうに呟き、チシャ猫が消えようとしたその時、ずっと聞きたいことがあった私はチシャ猫を呼び止めた
チ「なんだい?青髪のお嬢さん」
「あなたって、いったい何者なの?
私たちをずっと誘うように言ってたけど__」
チ「何者?チシャ猫は魔法が使える不思議な猫
ただそれだけさ。他のことはアリスがよーく知ってるよ」
___アリスに会えばこの不思議な世界の正体が__
ド「___ソラ、サツキ
くやしいけど、あきらめてグミシップにもどろう
よその世界でさがした方がいいよ」
私とソラは頷くと、チシャ猫は姿を消し、
グミシップに戻るとワンダーランドを後にし、次の世界へ向かった
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