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第311話 ページ47

*


〜YUZURU side〜



苦しくて吐き出すように「好き」だと言った彼女のキスの味はしょっぱくて、どこか懐かしい。


鼻の奥がツンと痛くなって視界がぼやけて………


「A……Aっ!!」


どうして忘れていたんだろう。こんなに愛しているのに。


行かないで、君の側にいたいんだ。
行かないで、君をこの手で抱きしめたいんだ。

今すぐベッドから飛び出して走ることさえ出来ない自分に腹が立つ。
こんな肝心なときにいつも俺はっ!!


「ゆづ!!これアンタ宛ての手紙。」

「姉ちゃん!こんな時間に手紙って……」

「いいからこれ読んで!」


姉ちゃんから渡された黒い手紙には白いペンで‘羽生結弦さんへ’と書かれていた。


‘初めまして、私はAの母です。’


書き出しはそう始められていた。


「姉ちゃん、車椅子出して。今すぐ行かなきゃ。」


どうせ止められる、止められても聞かないけど。そう、思っていたのに姉ちゃんは黙ってベッドの脇に立ててある車椅子を広げてくれた。


「ごめん、ありがとう!」


そのまま車椅子で全力で走って、走って、走った。

どこに行けばいいのかすぐにわかっていた。


‘結弦さんはAを愛してますか?’

手紙には彼女が生まれるまでの経緯、生まれてからのことが綴られていた。

その中で何度も何度も、彼女の名前があった。



*

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夕凪(プロフ) - KIKIさん» ありがとうございます!ちゃんと完結できてほっとしてます!これからもがんばりますのでこれからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年3月30日 19時) (レス) id: cadeec7ec3 (このIDを非表示/違反報告)
夕凪(プロフ) - かりん。さん» ありがとうございます!なんとか完結できてほっとしてます!笑かりん。さんの小説も楽しみにしております!(//∇//) (2017年3月30日 18時) (レス) id: cadeec7ec3 (このIDを非表示/違反報告)
KIKI - 夕凪さん» 完結おめでとうございます。涙が止まりません(泣)もう一度1から読み直したんですけど、やっぱり羽生君の記憶を消すシーンずっと泣いてました(笑)これからもいろんな小説書いていかれると思いますが、頑張ってください! (2017年3月24日 23時) (レス) id: 9086491411 (このIDを非表示/違反報告)
かりん。(プロフ) - 完結お疲れ様でした!毎回楽しみに読ませて頂きました(^。^) 最後はハッピーエンドで本当によかった♪ (2017年3月24日 17時) (レス) id: 8481dc9fe3 (このIDを非表示/違反報告)
KIKI - 夕凪さん» もう少しで終わってしまうんですね(泣)寂しいです。でも、主人公ちゃんと羽生君が幸せになることを望んでます!!!!!! (2017年3月24日 16時) (レス) id: 9086491411 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆーなぎゅ | 作成日時:2016年11月5日 22時

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