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第304話 ページ40

*



「うん、そうするつもり。もし何かあっても大丈夫、次までには絶対間に合わせるから。」


ゆづくんの目はしっかり前を見て動かない。


「わかったわ。私たちは貴方を信じてるからね。」


お母さん達から迷いは無かった、でも私は頷けなかった。声を出せなかった。

3人が部屋を出て行ってから、彼と2人。


「(人1)さん。俺、大丈夫だよ。すぐ治す。」


「どうして……どうして言ってくれないの?
私じゃダメ?力になれない?役に立たない?」


彼はまた目を伏せる。
辛かったまた頼って貰えなかったことが。口が閉じて欲しいのに閉じてくれなくて次から次へと言葉が出る。


「落ち着いて?別に役に立たないとかそんな理由じゃなくて、ただ……」


「5年前のときもそうだった……」


「え……?」


5年前、私がゆづくんを一方的に好きだった人たちに襲われそうだったとき助けてくれた。

そして、怪我をした。怪我をして、楽しみにしていた強化合宿に行けなくなるところだった……。


「5年前、貴方は怪我をして強化合宿に行けなくなりかけた。その時も見つかるギリギリまで誰にも言わずにっ……。」


「待って!なんで(人1)さんがそれを知ってるの……?」


慌てて自分の口を触る。


「今のは忘れて……。」


「何か知ってるなら教えて……、あの時大切な何かを守ろうとしたんだ!でも、その大切な何かがわかんない。」



弱い力で私の指を握る。ダメだ、私。
私は彼を元気にしなきゃいけないのに、逆に不安にさせてる。


「何も知らない、怪我のことはお母さんから聞いたの。貴方が大丈夫っていうなら、大丈夫なのよね……。おやすみなさい。」


手をそっと離して部屋から逃げた。



*

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夕凪(プロフ) - KIKIさん» ありがとうございます!ちゃんと完結できてほっとしてます!これからもがんばりますのでこれからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年3月30日 19時) (レス) id: cadeec7ec3 (このIDを非表示/違反報告)
夕凪(プロフ) - かりん。さん» ありがとうございます!なんとか完結できてほっとしてます!笑かりん。さんの小説も楽しみにしております!(//∇//) (2017年3月30日 18時) (レス) id: cadeec7ec3 (このIDを非表示/違反報告)
KIKI - 夕凪さん» 完結おめでとうございます。涙が止まりません(泣)もう一度1から読み直したんですけど、やっぱり羽生君の記憶を消すシーンずっと泣いてました(笑)これからもいろんな小説書いていかれると思いますが、頑張ってください! (2017年3月24日 23時) (レス) id: 9086491411 (このIDを非表示/違反報告)
かりん。(プロフ) - 完結お疲れ様でした!毎回楽しみに読ませて頂きました(^。^) 最後はハッピーエンドで本当によかった♪ (2017年3月24日 17時) (レス) id: 8481dc9fe3 (このIDを非表示/違反報告)
KIKI - 夕凪さん» もう少しで終わってしまうんですね(泣)寂しいです。でも、主人公ちゃんと羽生君が幸せになることを望んでます!!!!!! (2017年3月24日 16時) (レス) id: 9086491411 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆーなぎゅ | 作成日時:2016年11月5日 22時

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