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第205話 ページ31

*



会場が揺れてる。

さっきまでの歓喜と歓声を掻き消すほど大きな悲鳴に。


「!!!」


ブライアンの大きな声。遠く聞こえてなにを言っているかわからないけど、普通じゃない。


ゆづくんがサブリンクに戻ってきてて……。

また蘇る。暗くて寒い、あのリンクの記憶。


「(人1)!!」


ブライアンに肩を支えられる。


「怖がらなくていい。ユヅルは大丈夫。深呼吸をして?」


そうだ、深呼吸……。
呼吸をすることも忘れてた。

通路にストレッチ用の銀シートをひき、その上にゆづくんが運ばれる。


「ハニュウ……?」


息の荒い彼が小さく呟いた。


「俺……滑りたい……」


小さな小さな声で耳を澄まさないといけないくらいの声。だけど、その声は弱々しくなんかない。むしろ力強い。


『ブライアン、人目の無いところへ。』


『(人1)どうするつもりなんだい?』


『ユヅルが滑りたいって。だったら、私はそれをサポートするまでよ。』


はぁ、とブライアンはため息をつく。
呆れただろうか。でも、それしか私が居る意味がないのだ。


『ユヅルも言い出したら聞かないけれど、キミも同じだったね。』


小さな部屋を指さして、ここを開けてくれというブライアンの後ろ姿。


『ありがとう、ブライアン。』



*

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夕凪(プロフ) - KIKIさん» ありがとうございます!ちゃんと完結できてほっとしてます!これからもがんばりますのでこれからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年3月30日 19時) (レス) id: cadeec7ec3 (このIDを非表示/違反報告)
夕凪(プロフ) - かりん。さん» ありがとうございます!なんとか完結できてほっとしてます!笑かりん。さんの小説も楽しみにしております!(//∇//) (2017年3月30日 18時) (レス) id: cadeec7ec3 (このIDを非表示/違反報告)
KIKI - 夕凪さん» 完結おめでとうございます。涙が止まりません(泣)もう一度1から読み直したんですけど、やっぱり羽生君の記憶を消すシーンずっと泣いてました(笑)これからもいろんな小説書いていかれると思いますが、頑張ってください! (2017年3月24日 23時) (レス) id: 9086491411 (このIDを非表示/違反報告)
かりん。(プロフ) - 完結お疲れ様でした!毎回楽しみに読ませて頂きました(^。^) 最後はハッピーエンドで本当によかった♪ (2017年3月24日 17時) (レス) id: 8481dc9fe3 (このIDを非表示/違反報告)
KIKI - 夕凪さん» もう少しで終わってしまうんですね(泣)寂しいです。でも、主人公ちゃんと羽生君が幸せになることを望んでます!!!!!! (2017年3月24日 16時) (レス) id: 9086491411 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆーなぎゅ | 作成日時:2016年11月5日 22時

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