悪役ショタに強制的に彼女(下僕)にさせられる話。 (ページ1)

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プロローグページ1

目が覚める。
ここはどこなんだろう、そう思い辺りを見回す。
けれど、1つこぼれ落ちる光すらない完全な暗闇で、どんなに目を擦っても、どんなに瞬きしても、視界が開けることは無かった。

私は、自分でも知らないうちに事故にでもあったのだろうか。
そしてここにいるのだとしたら……？
混乱した思考から、そんな妄想が飛び出してくる。
いや、あながち妄想でも無いのかもしれないけれど……
まずは落ち着いて、自分の事を思い出せるか試してみて、記憶喪失などでは無いことを確かめることにした。

私の名前は、A。
大丈夫。
この空間に来る前までの記憶は…
大丈夫、思い出せる。私は普段通りの生活をしていた。
だけど、急に視界が歪んで…そう、それで意識を手放したんだ。
そこからの記憶は……ないんだけど……

どうしよう、なんて思った瞬間。

突然の閃光に思わず目を閉じる。

そして、恐る恐るゆっくり瞼を開くと……

『はじめまして、……えーっと…Aさん、だよね？』
目の前に、ニコニコと笑う、黒コートの少年が立っていた。