Happy Birthday ＆…… 1 ページ12
.
高校に入って二年目のクリスマス・イヴ、私は十七になる
どこもかしこも、街はネオンに染まり、ただでさえ夜を知らない街なのに、それ以上に王都は煌びやかに輝いていた
そこで更に華やかな夜にする為に街で行われる催し物が『イルミネーション』というもの
開催されるのは、クリスマスの一週間前から当日まで。……その間には私の誕生日もある
だから、という訳ではないが……。
インソムニアで出会った三人と、……見れたらな、って
＿＿それなのに…
ノクトは城での訓練、グラディオさんはその現場監督の様な形で傍に居ないといけないらしく、プロンプトはバイトで忙しいらしい。イグニスさんは翌日、城で執り行われるクリスマスパーティーの準備で皆外出している
…そして私もその一人だ。私のわがままで付き合ってもらう訳にはいかないし、自分が持つ任務も、全うしなくてはならない
でも、はっきり言って……
「…寂しいな」
これが本音だった
「何をやっているんだ、ウェリタス」
「あ、ニックスさん」
「サボりは感心しないな」訓練時間なのにも関わらず、無意識に夜空を仰いでいた様だ。私は素直に謝った
ニックスさんと出会ったのは、ノクトと仲直りした後の話。いくらテネブラエで鍛えてきたと言っても、普段から鍛えなければ、意味が無いと、体が訛ってしまうという事で、陛下直属の衛星部隊である王の剣で、訓練に参加させてもらう事となった
何とも良い話ではあるが、一番の理由となったのが「移民であるから」だそうだ
最初は……、帝国から来たとあって、帝国に恨みを持つ人からは邪険とされてしまっていたが、「厳しく指導される覚悟は出来ている」と私の真意を伝えると、少しずつではあるが、皆の輪に入りつつあった
「…すみません。…実は今日、私の誕生日なんです」
「へえ、それはめでたいな。祝いとしてぜひ、一緒に飲みに行きたいな」
「私まだ未成年ですよ？無理ですよー」
「テネブラエではいつ成人なんだ？」
「…一応十八ですけど、ここでは二十が成人ですからね」
そうかいと言っている様なその顔は、明らかに知っている様な顔だった。知ってて言ったな、このキザ兄さん……
「…なんて思ったりしたんじゃないか？」
「え、声に出てました？」
「…最近、お前の考えている事は大体わかる様になってきた」
「……ハメましたね？」
＿＿＿＿＿
初めてニックス書きました…
映画見てないので、どうしても俄になってしまいましたがご容赦ください
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レイ - つ、続きが見たい……！ (2018年11月26日 0時) (
レス) id: d37583f22c (このIDを非表示/違反報告)
友那(プロフ) - プロンプトloveさん» コメントありがとうございます。ノクト寄りを予定していますが、他のキャラ達は勿論、プロンプトも絡ませる気満々なので、時間はかかりますがぜひ期待してお待ちください♪ (2018年1月10日 0時) (レス) id: 1a5a5c5e47 (このIDを非表示/違反報告)
プロンプトlove - おもしろ〜！更新まってます！プロンプト愛してます (2018年1月9日 22時) (レス) id: 689da9de37 (このIDを非表示/違反報告)
友那(プロフ) - 黒さん» コメントありがとうございます。空振りのような更新がまた続くと思われますが、楽しんでくれると嬉しいです♪最新話更新しました。ぜひどうぞ^^* (2017年12月11日 3時) (レス) id: e7dde0a6ba (このIDを非表示/違反報告)
黒(プロフ) - 面白いです！頑張って下さい。応援してます。 (2017年12月5日 2時) (レス) id: 0c537c72eb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
