五条家のフィジカルギフテッド3【呪術廻戦×文スト】 (ページ50)

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117話作者「やばい、この後黒の時代も書くのに……」ページ50

中也「やっぱ最低だよ手前は。お前の作戦が失敗して、三人で死ぬようなヘマしでかしてみろ。ぶっ殺すぞ、大宰」

治「いいだろう。行くよ、中也」

お～名前呼び！

治「ほら、Aさんも」

中也「……無理すんじゃねえぞ」

『はーいよ！』

却説……もう一仕事、頑張りますか！

Noside

蘭堂「説得は済んだかな」

治「ああ。説得はうまくいったよ。中也から僕への説得がね…今は死なないことに決めた」

蘭堂さんが一瞬だけ当惑の表情を見せた。

それから仕方なさそうに笑った。

蘭堂「そうか。森殿が聞いたら飛び上がって喜びそうな台詞だ。

本来ならば祝福すべき状況なのだろうが…なるべく苦しませず死なせられるよう努力しよう」

中也「云ってくれるじゃねえか。あんた、俺が今どんな気持ちか判るか？」

蘭堂「さて…想像もつかぬ」

中也「嬉しいんだよ。久々にこの両手を使って戦えるのがなァ！」

中也が前に飛び出した。

中也の眼前で、深紅の空間波が爆ぜた。

それを予想していたかのように中也は両手で地面を叩き、反動で空へと跳んだ。

中也「この両手、手前に叩きつけるまで止まらねえぞ！」

中也は跳躍の時に拾っておいた地面の砂利を、両手に撒いた。

その微粒子を足場に、空中を稲妻のように疾走する。

上へ下へ、右へ左へ

深紅の衝撃波がその小さな体躯を追うが。

立体的に空中駆けるその速度に、残像を砕くことしかできない。

中也「ははははァー！」

笑声とともに中也が空中を蹴り、下方へ跳躍した。

隕石となって降る渾身の蹴りが、正確に蘭堂の心臓を狙っている。

深紅の衝撃が空間を貫いた。

蘭堂「ふっ……！」

中也「今だ、太宰！」

蘭堂「何っ…」

治は蘭堂の目の前に来ていた。

蘭堂「私に触れる事で、異能の発現自体を拒む狙いか─────！………だが」

太宰と蘭堂の間に、黒い闇が顕れた。

禍々しく黒い衣を纏った、死者の姿が

先代「子供は死ぬ時間じゃ、小僧」

先代が掠れた声で告げた。

治「読まれていたか」

銀色の鎌が、死の燦めきを纏って降り注ぐ

しかし、太宰は目をそらさない。

どこまでも静かな表情で、降り注ぐ刃を眺める。

それが決して自分を裂くことはないと

知ってでもいるかのように

そして実際 ────

刃は〝弾き飛ばされた〟

そして壁に叩きつけられた。

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いっぱいになってしまった……