五条家のフィジカルギフテッド3【呪術廻戦×文スト】 (ページ29)

今日:10 hit、昨日:41 hit、合計:50,907 hit

97話作者「ｱﾊﾊ八八ﾉヽﾉヽﾉヽ！！！私の時代じゃぁぁぁぁぁぁぁっ！！！」桜「調子に乗ってると痛い目みるわよ」ページ29

治｢誅伐する必要はないんだ。僕達の目的は先代復活の噂を大衆に晒すことなんだから。てことで蘭堂さん､訊きたいことがあるんだけど｣

蘭堂「ううむ､いいとも｡銀の託宣を持つ者の指示には逆らえぬし…そうでなくとも森殿は私を高く取り立てて下さった恩人…｣

治「それは良かった｡それじゃあ､蘭堂さんが擂鉢街で目撃した《荒覇吐》について詳しく教えて貰おうかな」

『犯人に繋がる情報は､今のところそれしかないからね』

蘭堂「ああ…あれは…善く憶えているとも｡

──忘れるものか｣

蘭堂は､毛布に顔を埋めるように俯いた後､小さく呟いた｡

治「蘭堂さん…？」

蘭堂の手は震えていた｡

この震えは寒さからのものじゃない｡

蘭堂「私は…生き残った｡だが､周囲の部下はことごとく…燃えてしまった｡

あの黒い炎に…太宰君､神月君。君達の作戦は正しい｡

犯人を誅伐するのではなく､企みを暴くのみに止める…そうしたまえ｡そうすべきだ｡

何故なら､あれは本当に､神なのだから｡人間が束になっても敵う可能性は全くないのだから…｣

治「詳しく話してよ蘭堂さん｣

『私からもお願いします。面白くなってきました』ﾆﾔ…

蘭堂はひとつ咳払いし､陰鬱な目で三人を見て口を開いた｡

作者「蘭堂さんの話飛ばします！！！」←

桜「はいはいあんたは引っ込んでなさーい」

作者「待って待って待って待って引っ込むから其の呪力を込めた物騒な尻尾を振り回して私に近寄るなァァァァァァァっ！！！！！」

蘭堂「……そのような存在を､この国では《神》と呼ぶ｡それ以外にどんな呼びようがある？」

蘭堂の言葉はそこで途切れた｡

蘭堂「すまない…君達は先代の復活を《荒覇吐》の力のおかげではなく､敵異能者による偽装であると証明したかったのだろう｡

だが､今の話を首領に報告すれば…むしろ《荒覇吐》という神の実在が現実味を帯びてきたように首領は感じる筈…

君達の調査が無駄足になるやも」

治「いや､なかなかに興味深い話だったよ。今の話のおかげで全部判った｣

中也「何だと？」

治「だから､トリックと真犯人が判ったんだよ。事件解決だ｣