五条家のフィジカルギフテッド3【呪術廻戦×文スト】 (ページ28)

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96話如月「作者の奴、百円で呪術廻戦の人形を一気に二つ取ったらしいぞ」『マジ？』ページ28

Noside

蘭堂「うう寒い…風通しが良くなって三倍寒い…風の当たらない土の中で､蝉の幼虫のように残りの人生を過ごしたい…｣

『いや～災難でしたね。蘭堂さん』

治「はいこれ､暖炉にくべる木材」

蘭堂「うう…助かるよ太宰君｡この屋敷に暖炉があって本当に良かった…

無ければ手っ取り早く暖を取るため､焚き火の中に飛び込んでいたところだ…」

『温まる前に死んじゃいますよ？？』←正論

中也「おい包帯野郎､今の木材､どっから持ってきた？」

治「この家の柱」

大宰は平然とした顔で云った。

治「蘭堂さんが襲われた理由は､おおよそ予想がつくよ」

大宰は床に散らばった本を投げ込みながら云う｡

『〝噂の拡張〟だね。森さん派の蘭堂さんが爆発で殺されたとなれば､人々は〝先代の怒り〟をより強く実感するから。

蘭堂さん、この本も燃やしていいですか？』

蘭堂「構わないよ」

『(えいっ( ･ω･)ノ⌒□…わァ～…よく燃える～)』

治「実際､ここに来る前に《GSS》の指揮車を調べたら､黒い爆発を偽装するための手願書が見つかった」

蘭堂「黒い爆発､とは…？」

『ナトリウムランプを光源にした薬品による炎色反応を利用すれば、黒に近い色の炎が作れるんですよ。

治「まあいずれ、お粗末な偽装作戦だよ。

結局、蘭堂さんを始末し損ねたうえ､偽装作戦部隊が返り討ちに遭ったんだから」

中也「つまりこういう事か？

《GSS》の連中がマフィアを仲間割れさせるために《荒覇吐》になりすまし､この旦那を襲ったが失敗した､と｣

『そう云うことになるね』

中也「んじゃ一連の黒幕は､《GSS》の大将？」

治「その可能性は高いと思うけど」

蘭堂「うう寒い…《GSS》の現総帥は冷徹な異能者…

しかも彼は北米の秘密機関『組合』と深い関係にあるという噂だ…

誅伐するにしても､相当な準備をしなくてはならないと云うことができる…太宰君､暖炉の燃料､おかわり…｣

治「はいどうぞ」

桜「(高そうな絵画ね～。これも迷いなく燃やすって…余っ程寒いの嫌いなのね)」