五条家のフィジカルギフテッド3【呪術廻戦×文スト】 (ページ12)

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85話作者「やばい、乱歩さんオチなのに本人が出なさすぎてヤバい」乱歩「早く出してよね！！」ページ12

Aside

森「だが、マフィアにとって暴力とは指針のひとつに過ぎない。

マフィアの本質は、あらゆる手段で合理性を操縦することだ。

この場合の合理性とは、反抗によって生じる不利益が、反抗する利益を上回るよう調整することだね。

マフィアの心得その一だよ」

『確かにそうかもですね』

治「でも、どうしてそんな教訓を僕に教えるの？」

森「さて｡何故だろうね｣

中也｢不利益が利益を上回るように､つったな｡

情報を交換してやってもいいぜ｡俺の利益の為にな──だが先に､手前らから話せ｡その話を聞いて判断してやる｣

森「いいとも｡

まず我々の目的｡我々は､死んだ先代が現れたという噂を追っている｡

太宰君とA君の調べでは､この半月で三回､いずれも擂鉢街付近で先代の姿が目撃されているそうだ｡

そして四回目─ 彼は君達の前に現れ､黒い炎で君達を吹き飛ばした｡

何とも因縁めいた話だ｡それについて､何か知っているかい？｣

中也「死者は蘇らねえ｣

森「私もそう思う。

もし蘇るなら､医者は全員失業だからね｡だが…そうも言ってられなくなった。これを見てくれ」

森さんが抽斗から取り出したのは、掌程の映像端末。

電源を入れると、何処かの室内の映像が流れた。

わぁ、札束の山だ～。

森「これはポートマフィア本部ビル内にある､金庫室の監視映像だ｡

ここにはポートマフィアの隠し資産の半分を保管している｡

この首領室と並んで､最も侵入が難しい場所の一つだ

───この先を見て欲しい｣

治「…まさか」

監視カメラには先代が映っていた。

先代「儂は蘇った｡

地獄の業火の中から｡何故かわかるか､医師？｣

怖っ。

先代「怒りの為じゃ｡無念への憤怒じゃ｡奴は怒りを喰らう｡奴は儂を地獄より現世に呼び戻し､更なる怒りを生み出させる腹積もりよ｡

強大な力を持つ神の獣､黒き炎の《荒覇吐》

── 奴はこの世界の怒りそのもの｡奴の望み通り､儂はここで復讐を果たし､更なる怒りを振りまく｡

儂を殺した者よ ── 今日より貴様は震えて眠れ｣