君との出会いは最悪で ページ2
彼女に初めて会ったのは
空気が冷え込み始めた12月の上旬だった。
「今日転校してきた、白野香奈です。
よろしくお願いします。」
彼女の最初の登場は僭越なものだった。
その溢れんばかりの美貌を振りまきながら
本当に華麗にステップを決めながら
教壇の前に文字通り躍り出て
姿勢を正し、凛とした声で挨拶した。
何とも不思議な登場の仕方だが、
彼女の美しさが文句を言わせてはくれない。
クラス全員がその珍妙な登場の仕方に
唖然としていた。
僕は正直、引いていた。
なんとも頭のおかしいやつが入ってしまったと思った。
やがて、静寂を掻き切ったのは
担任の咳払いだった。
「元気な挨拶素晴らしい。
席は…黒田の隣だな。仲良くするように」
僕の名前を呼ばれ、露骨に嫌な顔がでてしまった。
僕は美女は好きだが、
頭のおかしいやつは嫌いだ。
彼女は先生の言葉を聞いた後、
またステップを踏みながら僕の隣までやってきた。
1人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうな(プロフ) - ナズナさん» ありがとうございます!ドストレートな感想とても嬉しいです! (2016年9月3日 22時) (レス) id: 65f6c5a16f (このIDを非表示/違反報告)
ナズナ(プロフ) - 好きです!!大好きです! (2016年9月3日 22時) (レス) id: 31ccddbd6a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆうな | 作成日時:2016年8月27日 3時