気だるげヒーロー志望〔僕のヒーローアカデミア〕 (ページ5)

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4話ページ5

貴方side

貴方｢はっ…ッ…!｣

勢いよく頭を上げると頭がグワングワンして思わず顔を顰めた

額に手を当てて窓を見るともう夕方

今日は午前で終わりだった気がするんだけどな…

ん?

机の端にきれいな字で書いたメモが貼ってある

"起こしたのですけど、起きませんでしたの"

寝起き悪いしシャーないな

｢ようやく起きたか｣

貴方｢んぁー、相澤せんせーか。戸締り出来なくて困ってたんでしょ?今出ますよーっと｣

先生いたなら無理やりにでも起こして良かったのに

鞄から薬を取り出し口に入れて水で流し込む

授業中は水なしだったけどやっぱりある方が断然いいよね

1度伸びをして廊下に出ると、ゼリーを飲みながら相澤先生も出てくる

貴方｢それでは｣

行きより重くなった鞄を肩に掛けて頭を下げると先生が口を開く

相澤｢お前、体調悪かったのか?｣

貴方｢大丈夫ですよ。では帰りまーす｣

先生の個性のせいだと言おうと思ったが何となく気が引けて当たり障りのない事だけ言って別れた

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昨日は何も無く帰ってまた学校に来て、今は1限目

机に突っ伏してペンを回している授業時間

プレゼントマイク先生の授業は思ったより静かで普通だ

というか、ヒーローは教員免許も必要な時代なのか

最初の授業くらい真面目に受けようと思ったが、何となく頭が重くやる気が出ない

勿論ノートは書いてるよ?

マイク｢じゃあ、この英文のうち間違っているのは?｣

マイク｢おら、Everybody hands up! 盛り上がれー!!｣

英語の授業で盛り上がるってなんなんだ

机の前に両手を出して伸びをしていると姿勢が悪いと注意された

受けてるだけで偉くない??

その後の数学、情報、国語と全ての授業で同じこと言われました

そしてお昼

朝始まる前に自己紹介ををしたお茶子ちゃんと緑谷くん、飯田くんにご飯へ誘われたが断り本を持って中庭へ向かう

休み時間くらい1人で静かな時間を過ごしたいんだよ

芝生の上に寝っ転がり本を開くと直ぐに自分だけの空間が作られる

頭に響く音はなく、自然の音と紙をめくる音しか存在しない世界

暫く読み進めていると視界の隅に目つきの悪い人が写った

相澤｢もう予鈴なるぞ｣

貴方｢それはわざわざどうも｣

相澤｢声掛けなかったらサボっただろ。痛静の授業態度は2日目だがよく聞いている｣

あーこわ…怒られる前に教室戻ろっと