気だるげヒーロー志望〔僕のヒーローアカデミア〕 (ページ35)

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34話ページ35

貴方side

相澤｢お疲れーつうことで、明日明後日は休講だ。体育祭を観戦したプロヒーローから指名などもあるだろうから、それはこっちでまとめて休み明けに発表する。ドキドキしながらしっかり休んどけー｣

｢｢はい!｣｣

指名かぁ…私には来なさそう

HRも終わりクラスのみんなが帰っていくなか、私は出ていく相澤先生を追いかけた

理由は無く、ただ帰りたくないだけ

貴方｢せんせー｣

相澤｢痛静か。どうした?｣

貴方｢いや、何となく。これから何するんですか？｣

相澤｢バアさんに呼ばれてるから保健室｣

怪我診てもらうのかな

貴方｢ついて行っても?｣

相澤｢断っても来んだろ…｣

じゃあ行ってもいいんだ

そうだ。どうせならおまじないもう1回しよう!

先生の肩に片手を乗せて個性を最大まで引き出す

もう早くこのミイラ状態から解放して欲しい

体力の限界ギリまで注いでいると先生が驚いた顔をこちらに向けてきた

相澤｢今日はもうやったろ｣

貴方｢それが?｣

相澤｢…はぁ｣

言ってる間に保健室に到着し、ドアを開けると在庫確認をしていたリカバリーガールさんが出迎えてくれた

リカバリー｢おや、アンタもいたのかい｣

相澤｢着いてきたんですよ｣

貴方｢気になって｣

ベッドに座る相澤先生を横目に壁に持たれているとお前も座れと言わんばかりにベッドを叩く相澤先生

なんだなんだ

断る理由もないので隣に座るとリカバリーガールさんが替えの包帯を持ってやって来た

リカバリー｢来たんなら包帯解くのくらい手伝いな｣

貴方｢んー｣

確かにここに居るだけだと邪魔なだけだ

リカバリーガールさんは腕を見るから顔の包帯取ればいいかな

貴方｢髪上げますねぇ｣

あっ、髪の毛細くて柔らかい

猫っ毛だったんだ

感触を楽しみたいところだけど頼まれた仕事はやらなきゃね

手首に付けてるゴムで髪を縛り、結び目を解いていくと久々に見た相澤先生の素顔

貴方｢髭ちょっと伸びましたねぇ｣

右目の下にキズが残ってるな…

リカバリー｢おや、殆ど治ってるじゃないか。短期間で治るようなキズじゃなかったはずなんだけどねぇ｣

相澤｢痛静のお節介でな｣

リカバリー｢ふーん。でも手の包帯はまだ付けてもらうからね｣

貴方｢多少は効果あったでしょ?せんせー｣

相澤｢無くてもそのうち治った((｢素直に言えないのかい?｣…ﾁｯ｣