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玖拾陸 ページ4

貴方side


気がついたら白い天井



部屋はオレンジ色に染まっていて夕暮れ時なんだと呑気に思う



?そういえば記憶が曖昧だ



何時ぶっ倒れたっけ…



まぁ、今考えても仕方が無いか



腹は包帯が綺麗に巻かれてるし治療済みなのはわかる



サラシは取られていないようだ



繋がっていた点滴を外し、置いてあった元々着ていた服に着替える



立ち上がると少しクラクラするが治療前に比べれば大したことはない




まじにぃが帰って無ければいいけど…



まじにぃがいた部屋へ向かうと部屋の前に西田が立っていた



西田「月城さん。もう大丈夫なんですか?」



貴方「まぁね」



部屋に入らせて貰うと目的の人物は眠っていた



貴方「まじにぃ」



真島「…ん?月城ちゃんか」



貴方「えーと、迷惑掛けた。すまない」



真島「えぇえぇ。それより点滴引っこ抜いたんか、血が垂れとるで」



言われて見ると腕から指先へと伝って地面に垂れている



後で誰かに拭かせよう



真島「おい西田。包帯持って来い!」



西田「は、はい!」



外から聞こえた返事と共に足音が遠ざかっていく



貴方「大丈夫なのに」



真島「お前の大丈夫は当てにならん」



貴方「ほんとに大丈夫だって思ったんだよ」



起き上がったまじにぃの隣に腰掛け、足をパタパタ動かしていると西田が大急ぎでハサミと一緒に持って来た



真島「腕出せや」



貴方「自分でやるよこれくらい」



真島「お前は甘えとけばええねん!」



いやいやいやッ



貴方「包帯貸せってッ…ウワッ!」



"バタン"



上に持ち上げられた包帯に必死に手を伸ばしていると、まじにぃのもう片方の手が俺の腰に手を回した結果、バランスを崩した俺はまじにぃの膝の上に倒れたのだ



ニヤリと笑うまじにぃマジムカつくんだけど!!



真島「西田、月城ちゃんが逃げんように抑えとけや」



そこまでする事はないだろ…



貴方「わかったわかった!降参だ」



起き上がろうと体に力を入れると片手で抑えられ再びペタンと膝の上で伸びる



真島「じっとしとれ」



貴方「…はぁーい」



袖を捲り綺麗に包帯を巻いていく姿は真剣で何故かカッコよく見えた



真島「よっしゃ、終わったでぇ。それにしても細っこい腕やなぁ」



貴方「俺も気にしてんだから言うなよ」



西田「すいやせん、親父!桐生の叔父貴の居場所見つけたんすけど…」



いつの間にか部屋から居なくなっていた西田の一言でまじにぃは口角を上げた

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設定タグ:龍が如く , 真島吾朗 , 男装,ヤクザ   
作品ジャンル:恋愛
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レイナ(プロフ) - 糸野さん» コメントありがとうございます!シリーズが長いので引っ付くのに時間がかかりそうです…。久々のコメントで舞い上がりました、ありがとうございます!!!!! (2021年4月11日 10時) (レス) id: 62f57f1f40 (このIDを非表示/違反報告)
糸野(プロフ) - えっもう文豪??ってレベルで面白い作品です!いやー真島の兄貴が際立ってて最高!!これから恋愛ストーリーも発展していんですか!?みたいなドキドキもあって最高です!!更新頑張ってくださいね! (2021年4月11日 2時) (レス) id: 30290ca38a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぷりん | 作成日時:2021年3月12日 21時

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