死蝶は舞う3〔龍が如く/2〕

佰漆 ページ15

貴方said


あれから時は進んで今は2月



東城会の幹部会で収集され、今は五代目会長である寺田を待っているところだ



この2ヶ月の間で幹部の首を入れ替わった



風間組の2代目に柏木さんが組長になったり、東城会改革とかなんかで初めて見たメンツも幹部になってたりする



ガチャりと両扉を開けて寺田が入ってきた



しかし、全員立って頭を下げること無く俺だけする状況



当たり前の事をされない寺田は相当舐められてる



戸田｢五代目!ワシらはなぁ…汚ぇシノギなんぞ、する気ないんですわ!｣



矢島｢東城会には東城会なりの掟ってもんがあんだ!あんたが昔いた近江連合みてぇなやり方には正直ついていけねぇ!｣



戸田｢そうだ!東城会改革かなんか知らねぇが近江みてぇに金の亡者になるつもりはねぇぞ!｣



植松｢雑魚がピーチクピーチクうるさいんじゃあ!!｣



あーだこーだと言う2人を冷めた目で見ていると植松が声を上げた



植松｢ろくに結果も出せねぇ連中がごちゃごちゃ騒ぎおって。綺麗ごとぬかすなら…きっちり納めるもん納めてから言えや!ボケがｯ!｣


戸田｢なんやと!…ちいとばかり五代目に気に入られたからっていい気になりおって!この前まで三次団体のペーペーだった新参が偉そうな口叩くなや!｣



飯渕｢新参か新参でないかは…もう重要じゃないんですよ｣


飯渕｢数字を残せる人間を幹部に登用し、稼げない人間は排除する。実力主義に基づいた"血の入れ替え"政策。それが、五代目が進めてこられている"東城会改革"です｣



飯渕も植松も元三次団体、確かに彼らが言いたくなる気持ちもわかるが2人は寺田の"お気に入り"



飯渕｢結果を残せる人間なら新参だろうが古参だろう力を与えられるんだ。つまり…結果を残せている我々が、アンタらに偉そうな口を叩く権利はある。ということです｣



結果は確かに大事だが、相手を敬うっていう気持ち、一欠片もねぇのかお前



戸田｢なんやとお!｣



さっきの飯渕の一言で他の奴らが頭にきたようで俺と柏木さん、そして飯渕意外立ち上がった



寺田｢お静かに願いたい!!…よろしいですかな｣



やっと口を開いたと思ったら何も咎めることなく黙らせるだけ



寺田は贔屓してるヤツの発言を見て何がしたいんだ…



寺田｢ではこれより、緊急幹部会を始めましょう｣



と言うか、俺が巻き込まれる話じゃないよな

佰捌→←佰陸

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す