死蝶は舞う〔龍が如く〕

漆 ページ10

貴方side


真島「ほな作戦会議や」





あの後結局行くあても特になくうちの事務所(月城組の方)が近いのでそこで作戦会議をする事になったのだが…





貴方「ここなんも無いで?他行った方が良かったと…」





真島「何を言うねん。ここでエエ」





貴方「そうか…」





せめてもののと思い部下に酒を持ってこさしているが





「頼まれた物持ってきやした」





丁度持ってきたか





貴方「置いとけ」





貴方「こんなもんしか無いが、無いよりはマシだろ？」





未開封のウィスキーをあけてグラスに注ぐ





貴方「どうぞ」





真島「なんやスマンのぅ。俺だけ、月城チャンも1杯くらいどうや?」





貴方「まだやめときます」





一応まだ子供だから辞めとく





20歳なったら絶対飲むけどな





真島「つまらんのぅ」





貴方「そんな事より作戦会議は?」





真島「そうやったそうやった。しかしどないしたら桐生チャンを本気にさせられるかのぅ…」





桐生さんを本気にさせて喧嘩すると言っても、ただただ正面から仕掛けても今日みたいになるやろうし





貴方「いきなり仕掛けないと…」





真島「お、ええやないか！早う続き話さんかい！」





え?あぁ．．





貴方「隠れといていきなり飛び出して仕掛けるとか…」





街で隠れられる所は．．．





貴方「パイロンやマンホール??」





いや、そこは狭いか？





なんかずっと見てくる．．．





やっぱこれは不味かったか．．?





貴方「まじに((「ええ案やないか!ほなそれでいこっ」





どうやら気に入ったみたいだ





良かった．．





真島「俺も名案思いついてん!」





名案?





真島「街中の人になりきれば桐生チャンも警戒心が少しは無くなるやろ？」





なんかやばい予感が．．





真島「ほんで普通に話しかけて顔を見た時初めて俺って分かるっちゅう訳や」





貴方「それならいけるのか?」





貴方「とりあえずそれは後に取っておくとしようか?」





なんか変なヤバイ服着るかもしれないから後の方がいいだろ．．





真島「そやな、そん時は俺と一緒にやるからな！」





貴方「え?」





冗談だろ？冗談と言ってくれ!!





真島「そんなもん、当たり前やないかい」





最悪だ．．．





そんな日一生来んなよ





真島「ほな決まったなぁ!よっしゃ今日は帰るわ！楽しみやのぅ！」





貴方「そ、そうか」





酒を飲み干してまじにぃは帰って行った

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