弍拾伍 ページ28
真島side
真島「んっ．．!」
なんや寝てしもうたわ
起き上がるとパサりとジャケットが落ちる
これ月城ちゃんのやないか
部屋を見渡せばパイロンが置いてある事に気が付く
西田が持ってきたんか
そや、月城ちゃんは?
机の方を見るとペンを持ったまま動かない
なんで固まっとるんや?
起き上がり近づくと微かに寝息が聞こえる
寝とるんかいな
この体勢で寝とったらしんどいやろ
ソファにでも運ぼか
ジャケットを一旦ソファの背もたれに置き戻る
コイツ左利きやったんか
ペンは左手で握られている
気が付かんかったわ
手からペンを取り机に置き持ち上げる
真島「うわｯ」
軽いなぁ！ちゃんと食っとんのか?そこらの女より、よっぽど軽いで
おじさん心配になってもうたわ
とにかくソファに下ろそか
よし
月城ちゃんのジャケットを掛けてやる
貴方「ｯ．．ﾊｯ．．ゃめ．．」
ん?なんや魘されとるなー
なんか怖いもん見たか？
俺に今出来ること言うたら、頭を撫でることくらいやけど許してや
そっと頭を撫でると少し落ち着いたみたいで少し顔がこわばっていたのが緩んだ
"バンｯ"
なんやねん！
浅田「親父!」
真島「喧しい！今、月城ちゃん寝とんねん！寝かせたれや」
浅田「す、すいやせん」
せっかく寝とんのに起きるやろ．．
真島「で、どないしたんや?」
こんな急いで何か用やろ？
浅田「い、いえ。執務室から居なくなっていたので．．不注意で私が寝てしまって、起きたらソファで寝かせられていて。しかも毛布まであって．．それで．．．」
なるほどな
真島「要は、月城ちゃんが仕事してる間に浅田は寝てしもうて、起きたらソファで毛布掛けられて寝ていた。ほんで起きたら居のぅて探しに来たちゅう事やな」
親父の前で寝とったんか
これ言ったら浅田が可愛そうやから言わんけど
浅田「そうです．．」
真島「気にせんでエエ。俺もさっき寝てしもうて、起きたら月城ちゃんも寝とったわ」
浅田「そうですか」
真島「結局1番疲れとんのは、月城ちゃんかもな」
さっき見たら目の下が黒なっとった
組長だけで大変やのに会長までやるのはこの小さい背中には重すぎる
しかも弱みを見せずへらへらと何も無いように見せる
少しは頼れや月城ちゃん．．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 133人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わかな(プロフ) - 励みになるだなんて！嬉しいです！ 毎日楽しみにしていますが、作者さんのペースでいいので！ 無理せず頑張ってくださいね！ (2018年9月24日 21時) (
レス) id: af4fbd9f03 (このIDを非表示/違反報告)
★レイナ☆(プロフ) - わかなさん» コメントありがとうございます！更新の励みになります！これからも真島さんとのごちゃっとした話になると思いますが、これからもよろしくお願いしますｯ!! (2018年9月24日 21時) (レス) id: 62f57f1f40 (このIDを非表示/違反報告)
わかな(プロフ) - めっちゃ面白い話ですね！ 続き楽しみにしてます！！！ (2018年9月24日 19時) (レス) id: af4fbd9f03 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぷりん | 作成日時：2018年8月15日 17時
