死蝶は舞う〔龍が如く〕

弍拾貮 ページ25

貴方side


あれからは特にこれといって無く、たわいのない話をして家(本部の方)に帰ったのだが帰って早々浅田に怒られた





頬が切れてるわ、仕事が溜まってるやらと．．





まじにぃも浅田も大したことないのに騒いでよ





浅田「親父、手が止まってますよ」





厳しいなぁー!





俺の方が上なのに子分に怒られてるってやばくない??





貴方「てか、事務からのはこの山で終わりか?」





浅田「今現在では」





貴方「そうか」





書類は各組の上納金の金額だったり、ケツ持ちしてる店の資料だったり、新しく入った若衆の事だったり





金の話等の細かいものは事務のやつに任せてはいるが、最終的にはトップの俺が見ないといけない





そして若衆が裏で別の組織と組んでいると困るので、各組長には眼ひからせとけと入っているが、完全では無いのでそれも大変だ





あ、もうひとつ。東城会との関わりもだ





色々ありすぎて非常に困る





これにサイン書いたら休憩しよう





貴方「よし、休憩してくるわ」





執務室をでて正面口の中庭に腰をかけキセルでタバコを吸う





出歩く時は普通のタバコだが、家に居る時や事務所にいる時は割と愛用してる





ここからだと正面門が見え、たまに出入りする奴らが俺に気づき深々と頭を下げる





それを適当に返しを繰り返す





そろそろ戻るか





貴方「今戻った」





部屋に戻るといつもは帰ってくる返事が帰ってこない





どうしたのだろうか?





辺りを見渡すと机でペンを持って眠りコケている浅田がいた





俺がいない間にやってくれていたのだろう、目の下には先程は気が付かなかったがクマがある




寝かせておくか．．





普通は親父の前で呑気に寝るのはNGだが俺、優しいから





手からペンを取り、持ち上げる





お、おっもｯ!!





やはり女が男を抱えるのは無理があるのか一苦労だ





腕を肩に回して半ば足を引きずりながらソファに寝かせる





こんなけしても起きない所相当疲れているのだろう





毛布なんか今持っていないので上着を脱ぎ被せる





続きやるかー





しばらく進めていると部屋にノック音が響いた





貴方「誰だ」





?「夜月組若衆、山崎です」





あー、あいつか





貴方「入れ」





山崎「失礼しやす。あの、東城会の真島の叔父貴が会いたいと．．」





まじにぃが?





貴方「そうか、部屋に通せ」





山崎「へい」





何の用だろうか．．?

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