壱 ページ3
貴方side
貴方「ｸｼｭﾝｯ…あーくっそ…」
喧嘩が終わるのを見計らって雨が降り出し、当然アタシは雨を凌ぐ物など持ち合わせてなくびしょ濡れ
9月後半の夜は少し肌寒く雨に濡れて寒さが増す
風邪ひきそう
「姫、探しましたよ」
聞き覚えのある声に振り返ると浅田がいた
浅田はオレの組でオレの右腕の様な存在で女というのを知る数少ない人間だ
貴方「よぉ、浅田!どうかしたか?」
浅田「よぉって…フラって居なくなったと思ったらこんなにびしょ濡れで。風邪引きますよ？」
やれやれと言いながらすぐ近くに車を止めているという事で車に向い乗り込む
車内では特に会話はなく移りゆく景色を眺めているとあっという間に着いた
門を通ると何故かいつもより騒がしい
俺に気づいたのか数人傘を持って駆け寄ってくる
「おかえりなさいやせ。傘です」
そ言って傘をさしてくれる
「その非常に言い難いことなんですが、会長が…何者かに…」
言葉を濁す言い方で不安が募る
浅田「ハッキリ言え」
「何者かに＿＿＿＿殺されました」
言葉を失った
嘘だ…そんな簡単に殺られるなんて
「それと会長からこれを」
渡されたものは遺言状
急いで開け、紙を読む
貴方「遺言者、夜月克也は次の通り遺言する。櫻木会3代目が死後引退した後、会長を月城亜蝶に…」
月城亜蝶と書いてるのはお父様の計らいなんだろう
「兄貴…」
貴方「親父の遺言状通り月城亜蝶が引き受けよう」
お父様の最後の願いくらい叶えさせてもらう…
そして仇は絶対とる
とにかく"俺"が仕切らなければ…
貴方「お前ら、浅田と手分けして招集をかけろ。いいな?」
「「へい」」
浅田達が招集をかけているあいだに衣装部屋に入りお父様のネクタイを手に取る
これ借りるよ?
ネクタイを結ぶと招集が出来たようで表に出る
相変わらず綺麗に並んでいるな
貴方「みな存じ上げていると思うが、会長、夜月克也が何者かに殺された。そして、ここに遺言状がある」
遺言状を周りに見えるように高く手を上げる
貴方「そこに月城亜蝶に継承すると書かれている。それに従いこの私が櫻木会会長を引継ぐ」
貴方「浅田、後は頼んだ」
後は浅田に任せ隅に移動する
浅田「明日、親父の葬式の後、就任式を行う」
就任式で正式に会長か…
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わかな(プロフ) - 励みになるだなんて！嬉しいです！ 毎日楽しみにしていますが、作者さんのペースでいいので！ 無理せず頑張ってくださいね！ (2018年9月24日 21時) (
レス) id: af4fbd9f03 (このIDを非表示/違反報告)
★レイナ☆(プロフ) - わかなさん» コメントありがとうございます！更新の励みになります！これからも真島さんとのごちゃっとした話になると思いますが、これからもよろしくお願いしますｯ!! (2018年9月24日 21時) (レス) id: 62f57f1f40 (このIDを非表示/違反報告)
わかな(プロフ) - めっちゃ面白い話ですね！ 続き楽しみにしてます！！！ (2018年9月24日 19時) (レス) id: af4fbd9f03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷりん | 作成日時：2018年8月15日 17時
