拾壱 ページ14
貴方side
桐生「おらぁッ!」
真島「甘いなぁ!」
まじにぃが桐生さんの隙をついて攻撃を連続で入れていく
10年間のブランクはそれほど大きなものだったのか
真島「おぉっらぁぁ!!」
差は圧倒的だった
桐生「ハァ、ハァ....!体が、思うように動かねぇ...!!」
真島「これで分かったやろ?自分が10年でどんだけ劣ってしもうたか」
桐生さんとは違いまじにぃは息切れひとつ起こさず、随分と余裕そう
真島「馬力もない、テクニックもない。どこにでもおる、勤め明けのしがないチンピラ。それが...今のお前や。そないな弱さで生き残れるほど、今の神室は甘ないで?」
桐生「クソッ...!」
さすがにボロクソ言われて腹が立つだろうな
しかも言い返せない
だが、変わっていないものもある
真島「フッ..せやけど変わっとらんもんがひとつだけある。...その眼や」
真島「なに...?」
真島「お前の眼ェはまだ、光を失っとらん!お前は必ず昔のように...いや!昔以上にごっつい男になれる器や!」
貴方「それと筋の通るお前なりの考えと生き方。10年経っても変わらない心構えは感心する」
桐生「兄さん..月城...」
どうやらまじにぃも変わっていないものをわかってるんだ
真島「ええか。お前がこの街を歩く限り俺らがいつでもどこでもお前を見張っとる」
真島「突然喧嘩売られて死にたなかったら、死ぬ気で昔のお前を、"堂島の龍"を取り戻してみろや!」
桐生「...分かった。俺もこのままじゃ終われねぇ。あんたらを踏み台にして必ず這い上がってみせよう」
貴方「良いじゃねぇか!超えて見せろや!」
真島「フッ...ほな期待しとるで、桐生ちゃん!!」
すごい巻舌で桐生ちゃんて言うな
真島「ほな、いこか」
貴方「ん」
桐生さんと別れ歩き出す
貴方「まじにぃ嬉しそうだな」
真島「当たり前やろ!10年考えてたやつがやっとできるんやでぇー!」
貴方「そうだな」
確かに"桐生ちゃん、はよ出てこんかいな"ってたまに言っていたな
作戦会議で決めたこともやるんだろうなぁ!?
真島「街中で見かけたら追いかけんで」
貴方「仕方ないな」
約束は守らなくては
本当はやりたくないが..
貴方「でもまず、世良会長の葬儀に行く準備だな」
そう、最近東城会3代目世良会長が殺されたのだ
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わかな(プロフ) - 励みになるだなんて!嬉しいです! 毎日楽しみにしていますが、作者さんのペースでいいので! 無理せず頑張ってくださいね! (2018年9月24日 21時) (レス) id: af4fbd9f03 (このIDを非表示/違反報告)
★レイナ☆(プロフ) - わかなさん» コメントありがとうございます!更新の励みになります!これからも真島さんとのごちゃっとした話になると思いますが、これからもよろしくお願いしますッ!! (2018年9月24日 21時) (レス) id: 62f57f1f40 (このIDを非表示/違反報告)
わかな(プロフ) - めっちゃ面白い話ですね! 続き楽しみにしてます!!! (2018年9月24日 19時) (レス) id: af4fbd9f03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷりん | 作成日時:2018年8月15日 17時