漆拾陸 ページ33
西田side
?「兄貴…親父はまだですか」
西田「そこまで心配する必要ないと思うんすけどね」
しばらく親父の付き添いをしていたら滅多に合わないナオヤが来た
ナオヤは真島組では珍しいスナイパーで基本は別行動なので会う機会は少ないが慕ってくれている
ナオヤ「朝から兄貴いたんすよね?ここは見てますから兄貴は休んでて下さい」
俺を心配してというより親父の傍にいたいだけなんだろう
それでも実際ただ座ってるだけでも疲れるので甘える事にしよう
1度事務所に戻ろうかな
と思ったのは約10分前
どうやら道に迷ってしまったようで
病院の中で迷子とは情けない…
ここは素直にここの人に聞こうかなぁ
西田「あのぅ、すいません」
看護師「どうされましたか?」
西田「お恥ずかしい話なんですが道に迷ってしまって…出口はどこですか?」
そう言うと相手の方はクスリと笑った
ホントに恥ずかしい…
看護師「ここの創りって結構難しいですよね。ご案内しましょうか?」
西田「ありがとうございます!」
ここは本当に難しいようで看護師の方も最初は迷うんだと歩いてる途中で教えてくれた
看護師「あとはここ真っ直ぐ行くだけですよ」
西田「ご親切にありがとうございました」
看護師とはここで別れ、言われた通りに真っ直ぐ行くと知ってる声が聞こえてくる
月城の叔父貴だ
沢山の子供に囲まれて、そのうちの2人を抱き抱えている
貴方「手紙はサンタさんに渡しておくから。看護師さんの言うことしっかり聞いていい子にしてるんだぞ?…てあれ?西田??」
見つかったみたいだ
子供「だーれ?」
貴方「あそこにいるお兄さんは俺の友達だよ。西田くんおいで」
いつもと違い"くん"呼びで言われて仕方がなく行くと叔父貴みたいに子供らに囲まれる
西田「に、西田です…」
子供「西田抱っこ!」
よ、呼び捨て…
貴方「ハハッ!西田は西田だもんなぁー!」
せがんでくる子供を抱き上げると嬉しそうに笑うもんだから、呼び捨てなんて気にならなくなってしまう
自分でも単純だとつくづく思うよ
貴方「さて、俺らはそろそろ行くよ」
看護師「2人にバイバイは?」
子供達「「バイバイ!/また来てねッ」」
貴方「おう!さっ、西田帰るか」
さっきの笑顔は消えていつもの叔父貴に戻った
親父並に読めない時があるよこの人は
(余談)
ナオヤはクランクリエイターで出てきたました。
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作者名:ぷりん | 作成日時:2021年1月3日 15時