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陸拾陸 ページ23

貴方side


まじにぃ見えてたのになんで助けない分け!?


でも無事でよかった…



貴方「はぁ。随分なご挨拶で」



嶋野組組員「…兄貴ぃ。親父からの指示です。『ちいと反省させてこい』とのことで」



ついさっき電話したばっかりなのに



真島「流石親父やなぁ。あんなナリしといて手回しがええわ。_よっしゃあ!かかってこいや!!ワシの新たな門出を祝って、全員ぶち殺したるわ!!」



貴方「ほんとにいいんだな?引き返せなくなるぞまじにぃ」



真島「ヒヒヒ、コレでええ。さぁ、行くで」



果たして組内の揉め事に俺も突っ込んでもいいのだろうか(もう突っ込んでるんだけど)



桐生さんと戦うまでにこんなに喧嘩して大丈夫なのだろうか



いくら狂犬だからって疲労はあるだろうに



まじにぃが思いっ切りドスを振り回して暴れたからか、それとも相手が弱かったのか直ぐに片付いた



真島「骨のないヤツやのう」



西田「ああああ…え、えらいこっちゃ…!こりゃあとんでもないことになったぞぉ…!!」



真島「なんやー真っ青なツラしおって。ビシッとせんかい!!」



西田は思いっ切り背中を叩かれたが日常茶飯事なのか一瞬顔を変えるだけで平然とした態度を見せた



西田「いやいやいや、これ、謀反(むほん)ってやつでは!?嶋野の親父に刃向っすよ!!??」



西田はほんとに苦労人だな…



真島「だから何やねんー! なっさけないのう。それより、桐生チャンはまだ来んのかい!」



西田「き、桐生の兄貴…?親父、こんな時にそんなこと大事なんですかぁ!?」



真島「あったり前やろが!ワシがこの10年、どんだけ首をながぁーくして待っとったと思うねん。ヒヒ、楽しみやのう。あぁ、待ちきれなくてウズウズしてまうわ!!」



貴方「元々桐生さんと戦う為に子供を奪ったんだから当たり前だろ?諦めな、西田」



何回闘っても飽きない桐生さんとの喧嘩は何時まで続くのだろうか



でも今回は何時もの脅かして喧嘩をするのとは違うみたいだ



目がギラギラしてるのを見たらわかる



西田「きょ、狂犬…親父は、ホンモンの狂犬だった…!ち、ちくしょー! かっけぇ!!親父!俺、一生親父について行きます!!」



真島「ヒヒヒ!好きにせえや!」



んん??何故そこから"カッコイイ"に繋がるのか



さっき西田は苦労人とか思ったけど、そんなもの撤回だ



貴方「そろそろ中で待機した方がいいんじゃないか?」



少しでもこのカオスな場から立ち去る為に子供が乗っている車の中に入った

陸拾漆→←陸拾伍



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設定タグ:龍が如く , 真島吾朗 , 男装,ヤクザ   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ぷりん | 作成日時:2021年1月3日 15時

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