陸拾肆 ページ21
貴方side
真島組組員「親父。西田から連絡がありました。例のガキ乗せた車、バッセンに到着したそうです」
暫くしてフェンスに持たれていると連絡があったようで駆け寄って来る
真島「ちゃーんと目立つように動いたんやろな?」
真島組組員「へい。親父に言われた通りに。わざと路肩乗り上げたりクラクション鳴らしまくったり…桐生の兄貴が街にいれば、いやでも情報は耳に入ると思います」
真島「上々や。ほな、ワシらも向かおうとするかのう」
わざと桐生さんに教えたかったのか
それは直ぐに喧嘩がしたいからか、はたまた子供を早く返す為なのか
まじにぃは読めないよ
嶋野組系組員(以下組員)「ちょっと待てやぁ!!」
真島「なんや、やかましいのう」
なんとなく誰かは察しがつく
あれだけボコられたのに連絡する気力はあったんだな
組員「真島の兄貴…ウチのモンの手柄横取りしてくれたらしいやないですか」
真島「んなモン、取られる方が悪いんやろが」
組員「身内にまで牙向きやがってこの狂犬が…アンタの勝手にはいい加減ウンザリしてたんだ」
組員「いい機会だ…この場でぶっ殺してやる!!」
真島組組員「親父…行っていいっすか」
真島「おう。殺れや!!」
ここは後ろから見てる事にしよう
後ろに下がっても誰も言わないし大丈夫だろ
真島組は西田以外血の気が多いようであっという間に片付いた
真島「こんなもんかいな。ほなバッセン行くで」
真島組組員「「へい」」
西田「親父!」
バッセンにたどり着くまでにチンピラに1回絡まれたが、少し後ろに歩いたので前で歩く人らで片付けられた
真島「おう。ガキは大人しくしとるか」
西田「はい。それは大丈夫です。ただ…」
真島「あ?何やねん」
西田「お電話が入ってます。…嶋野の親父からです」
丁度今繋がってるみたい
親父と子の話だし離れておこう
そう思って歩こうとしたらまじにぃが携帯を持っていない手で腕を掴んで引き止めた
えっ?なぜに??
離す素振りもないので仕方がなく隣に居ることになった
真島「もしもし…」
嶋野『真島ぁ。何や、ガキ捕まえたそうやないか。ようやったで。』
真島「…どうも」
嶋野の声は大きく、隣にいる俺には全て聞こえる
本当に聞いていいのだろうか
しかし、親父相手だとまじにぃ大人しい
嶋野『横取りだろうが何だろうがワシは構わへん。早う連れてこいや。褒美はくれたる』
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作者名:ぷりん | 作成日時:2021年1月3日 15時