肆拾伍 ページ2
貴方side
"ブッブッーブッブッー"
ん?誰からの電話だろう?
貴方「もしもし」
?「もしもし西田です、月城の叔父貴ですか? 」
貴方「西田か。どうしたんだよ」
?「今日の夜、親父の誕生会を開こうと思って」
貴方「あー、そういう事か。どこでやるんだ?」
西田「流石叔父貴ですね。詳細はメールで送るので親父をキャバの仕事終わりに連れて来て欲しいんす」
貴方「無理やりにでも連れて行くよ」
西田「それでは失礼します」
"ピッ"
連れていくってって言ってもまじにぃ先に帰る可能性もあるよな
ま、先に言えばいいか
プレゼントをジャケットのポケットに突っ込んでキャバクラに向かった
・
・
・
貴方「まじにぃ。」
真島「ん?なんや月城ちゃん」
仕事終わり、帰るところを呼び止めることには成功したが大人しく着いて来てくれるかどうか
そこだよな。というか今日誕生会するって言ってあるのか?
まぁいいや
貴方「あー、行きたい店があるんだがなかなか1人で入りづらくてな。着いてきてほしいんだよ」
真島「暇やしええで」
貴方「ほ、ほんとか!助かったよ!」
真島「そない行きたかったんかいな」
貴方「おう」
なんとか西田から送られて来た店の詳細を頼りに神室町を出てすぐの店へと向かった
真島「なんや和室の店かい」
貴方「それが悪いか?」
俺もどんな店か知らなかったし!
多分この個室だろう
靴を脱いで戸を開けたら真島組の組員達が緊張した顔で出迎えた
西田以外知らねぇ…
組員「親父!お待ちしてました!」
真島「なんやお前らの差し金かいな」
貴方「ごめんて」
真島組でする誕生会なので部屋の隅にでもいとこう
組員「では只今より、ちょっと時期外れな親父の誕生会を…開催しますッッッ!!」
組員に合わせて拍手をすると組員が歌い出した
組員一同「「うおおぉぉ!!♪ハッピバースデー親父ーハッピバースデー親父。♪ハッピバースディディーア親父ぃー♪ハッピバースデー親ー父ぃー!!」」
流石に歌は参加しねぇよ?
てか親父って入れると急にダサいよな…
真島「…お前らの熱い想い。ビシビシ伝わって来とるで。…けど、俺は甘くないで。持ってきたんやろなぁ…?最高のプレゼント…?」
えっそんなにハードル高いの?
俺大丈夫かな?
真島「おう!なに黙っとんのじゃあ!トップバッターは誰じゃい!!」
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作者名:ぷりん | 作成日時:2021年1月3日 15時