四十人目 ページ42
Aside
カー君と青みがかった髪の人に挟まれてコジマという先生のベッドに座る私。
皆で輪になって座っている。
ちらりとカー君の方を見ると目が合って、ふにゃりと笑ってくれた。
この笑顔、大好きだなぁ…。
カイト「みんなさ、改めて自己紹介しないと、Aわかんないよｗ」
「あ、マジ？ｗ」
シエル「俺はもうなんとなくしてるから」
親指で自分を指しながら自慢げに言った。
ニコルと「じゃ、俺から。俺ニコルと」
いざなむ「いざなむです。よろしくね、Aちゃん」
死神「死神と申します!!」
クロノア「クロノアです」
アマみそ「みそぎですー!!」
Zacky「Zackyです、よろしくな」
Zackyさんはそう言うと、私の頭をクシャッと撫でた。
さりげなくカー君の袖を握りつつ、コクンと頷くと、Zackyさんはカー君と目を合わせて失笑しながらフッ、と見惚れる笑みを溢した。
茸「で、俺が茸ね」
セピア「僕がこの部活の顧問のセピアです」
アブ「みんなの人気者、イケメンアブさんだよ♪」
コジマ「コジマでーす、よろしくっ!!」
カイト「どう？覚えた？」
A「多分……かな…」
ニコルと「それぐらいでいいよｗ」
ニコルと…さんがニコリと笑って私に言った。
カイト「俺はこの部に入ってるんだけど、ゆうはどうする？」
A「…この部にする」
カイト「オッケイ♪」
セピア「じゃ、今日はコジマさん家で部活やるよー」
コジマ「あー!!今日俺ん家泊まれるよ!!」
セピア「じゃ、泊まろうか？」
全-先生・A「ういーっす!!」
アブ「元気がいいなぁｗハハッｗ」
皆が部屋を出て行く中、私はカー君の服の袖を引いて、カー君を立ち止まらせた。
カイト「どうしたの？」
A「あの、ありがとう…私を…助けて？くれて」
微笑みながら私は言った。
カイト「ううん。気にしないで。戻って来てくれて嬉しい」
そう言ってニコッと笑うカー君。
私はさっき校門の前で思わずカー君に言ってしまったことを思いだした。
A「あの…さ、カー君。さっきの私の話、覚えてる？」
カイト「え、うん…」
カー君の顔がポッと赤くなった。
A「私、突き放されても、カー君を嫌いになれなかった。つ、つまり…その…」
カイト「ま、待って。やっぱりこういうのは男から言わせてよ」
そういうと、カー君は息を吸い込んだ。
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