〈カイト〉多重人格の私達〈小説〉 (ページ33)

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三十一人目ページ33

Zackyside

かいちゃん曰く、Aちゃんの中に存在する多数の人格の中には、かなり大人な人格も存在しているらしい。

つまり、その人格が今アブ先生と一緒に居たらヤバい、という話だった。

まぁ、仮にもアブさんは先生だ。

その関係くらい分かってくれているだろう。

そう信じ、またゲーム画面に目を戻した。

　

　

～十数分後～

戻ってこないな…。

嫌な予感がする……。

Zacky「セピア先生、ちょっとアブ先生見て来ていいっすか？」

セピア「はいはーい」

画面から目を離さずにセピア先生は答えた。

俺は持っていたコントローラーをさっきから騒いでいたシエルに渡して二階へ向かった。

Zacky「アブせんせーい。長いっすよぉー」

そう声をかけて寝室の扉を開ける。

と。

アブ先生とAちゃんがキスをしていた。

……………。

アブ先生とAちゃんがキスをしていた。

(大事なことなので二回言いました)

それも、互いに舌を絡めあって。

Zacky「ちょっ、アブ先生!!///」

俺は二人を引き剥がし、Aちゃんの無事を確認する。

Zacky「アブ先生…Aちゃんは生徒っすよ？」

アブ「でも、Aちゃんが誘ってきたから…」

Zacky「はぁ…今回ばかりは許しますけど、今後こんなことがあったらセピア先生に突きだしますからね？(睨」

アブ「Zacky君、威圧感強い…ｗ」

アブ先生はそんなことを言いながら部屋を出て行った。

俺はAちゃんに向き直って。

Zacky「Aちゃん、アブ先生誘っちゃダメだよ」

そう声をかけたAちゃんは急に俺の方にぱたりと倒れてきた。

Zacky「あっ、ちょっ…」

かなりな時間アワアワとしていると、部屋の扉がカチャと静かに開けられた。

セピア「Zacky君、今すぐAちゃんから離れなさい!!」

Zacky「え？」

セピア先生の後ろにクスクスと笑うアブ先生が見えたから後で、潰す。