十三人目 ページ15
Aside
セピア先生のコントローラーを無理やり奪って、ゲームに没頭していたアタシ。
最高難易度のリミックスをプレイしている時に気付いた。
いつの間にか他のみんながアタシの座るソファの周りに集まっていた。
A「………」
「いけいけー!!」
「落ち着いてっ!!」
「行ける!!行けるぞ!!」
そんな声の中、アタシはそれをノーミスでなんとかクリアした。
A「やぁったぁ!!!!!!」
「やり〜!!」
「すっげぇ!!!」
皆の歓声に包まれるのはすごく気持ちが良かった。
セピア「んー、じゃあ、今日はもう寝よっか」
全-セピア「はーい」
そういや、この家ってそんなに部屋数があるのか…?
A「はーいはーい!!」
アタシは手をあげてセピア先生を見つめる。
セピア「ん、なんですか?」
A「この家って、部屋数何個あるんですか?」
アブ「えっとね、空き部屋は5個あるー」
A「じゃあ、一部屋に三人ずつって訳ですね」
アブ「Aちゃんは、アブ先生と一緒の部屋にしよっか♪」
茸「絶対ダメっすよ?」
アブ「えーなにー?茸君もAちゃんと一緒がいいのー?」
茸「アブ先生こそ」
アブ先生と茸さんが二人だけの世界に入っている間に、隣からカイトさんから声がかかった。
カイト「俺と一緒の部屋で寝る?」
A「え、あ…っと…」
どうすべきか。
その時、〈私〉の口から漏れたのは、
A「うん……」
という言葉だった。
カイト「え?あ、いいのね」
A「え、あの、その…はーい」
セピア「じゃ、もう一人は僕でいいですよね」
死神「セピア先生も、何気なく一緒に寝ようとしないで!!」
A「アタシいざなむさんと一緒がいいー」
いざなむ「へ?」
ニコルと「にゃむさん、間の抜けた声w」
Zacky「確かにww」
シエル「へ?…ってw痛い!!」
いざなむさんがシエル君に肩パンをした。
アブ「えー、Aちゃーん」
A「いこー♪」
アタシはカイトさんといざなむさんの手を引いてリビングを出た。
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