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十一人目 ページ13

Aside



A「あ、あぁ………」



アタシはなにも出来ず、後ろの壁に背中をぴたりとつけてドクドクとうるさい鼓動をおさえていた。



それだけで精一杯だ。



アブ「フフ…AちゃんもしかしてMっ気ある?」



前のボタンを全て外し、露出した腹部をアブ先生の冷たい指先がなぞる。



A「ひゃぁっ…」



アタシは思わず屈みこんだ。



下に伏せたアタシの顔を、顎を持ちクイッと持ち上げるアブ先生の妖艶な表情にぞくりとする。



確実に、アタシの苦手タイプだ…w



誰かに気付いてもらえないかと、声を出そうとしたアタシの喉にアブ先生が吸い付く。



A「なぁっん……//」



アブ先生の目に獲物を捕らえた獣のような光が宿る。



A「あっ…うぅ…せんっ、せ……」

アブ「なに?」

A「後で、せ、セピア、せんせ…に、言います、から…」

アブ「えぇ!?Aちゃん、もう慣れちゃったのか…つま〜んな〜いの〜」



ふてくされた子供の様になったアブ先生。



アブ先生が立ちあがってドアの近くに立つと、カチャ、という音がした。



アブ「はい、鍵、開けたから。アブさんお風呂はいるからねー」



アタシは服のボタンをとめ、お風呂場を後にした。





 





 


セピア「あれ?Aちゃん、どこ行ってたの?」

A「いや、特に…」

ぺいんと「もしかして、アブ先生?」



ぺいんと君の口から出た完璧な回答に思わず顔をあげる。



アマみそ「その様子だと、大当たりだね」

ぺいんと「あー、なんかみそぎさんが言ったみたいになってるー!!」

シエル「いいじゃんいいじゃんw」

アマみそ「あの先生はちょっとセクハラ癖がね〜w」

シエル「でもイケメンだから、逆にみんなついていくんだよね」



何故だ。

分からない(イケメンなのは分かるけど)。



セピア「Aちゃんも、お風呂、入ってきちゃいなよ」

A「あ、じゃあ、アブ先生出てきたら入らせてもらいます」



アブ先生が出て来るまでの間はやっぱりゲームをした。

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作者名:コワルスキー | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2015年7月29日 11時

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