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10-感謝 ページ12

リ「そういうことだ。じっと座っていても何もわからない

自分で動かないと何も変わらない

同じ景色しか見えないんだ

だから___動くんだ」





リクは何かを誓ったかのように
力強く言った





カ「リクって色んなこと考えてるんだね」


リ「カイリとサツキのおかげさ。カイリとサツキがこの島に来なかったら、俺、何も考えていなかったと思う

ありがとう、カイリ、サツキ」





リクの突然の感謝の言葉に
私とカイリは少し頬を紅く染め

右手で軽く頭を掻きながら
カイリと私は
「何だか照れるな」「えへへっ照れるなぁ」
と言うと





リ「なんか、似てるよな。カイリとサツキ。仕草とか」

「そう!今日はそういう話もしてたんだ!」






そう言って別の話題に変えて
さらにまた皆で駄弁っていた









.








.








.









もう帰ろうかと
私とリク以外はパオプの木から離れた


2人が離れていくときに
リクは軽く私の肩を突くと

「後で少し話したいことがある 」

小さな声でそう言った


私は返答の代わりに小さく頷き、
パオプの木に座って待つことにした




リクはソラに近づき、
ここから離れていて聞こえず、見えなかったが
何かを話し、何かを渡すなどとしていた


カイリとソラは先にボートに向かって行って
リクはこっちに戻ってきた


私はパオプの木からピョンと降り、
「どうしたの?」と問いかけると
リクは恥ずかしいのか、少し赤くなっていた





リ「___たいしたことじゃない。すぐ終わるから、少し聞いてくれないか?」


「いいけど」





「ありがとう」
そう言い、沈みかけている夕陽を見つめた








.

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作者名:友那 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年2月26日 14時

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