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七海 side
『…』
(ジーッ)
『…』
(ジーッ)
「猪野くん。そろそろやめてください。彼女が困ってます。」
目の前には私の恋人をさっきからずっと見つめている後輩の猪野くん、そして私の隣には彼からの視線に耐えきれず下を向いて顔を赤くしているAさん。
なんとも言えない状況である。
何故こうなったかと言うと、1週間前
「七海さんって彼女とかいないんすか？」
「はい？」
「だって七海さんの浮ついた話とか聞いたことないし、あ！でも俺、七海さんのそういうとこも尊敬してて「います」…は？」
「います。」
「は！？」
「彼女とは近々入籍する予定です」
「いや、またまた七海さんったら〜冗談キツいっすよ〜普段冗談なんて言わないのに〜」
「この方です」
私は携帯を取り出して彼にAさんとのツーショットを見せる
すると彼は、これでもかと言うぐらい目を大きく見開いた
「…は、？嘘っすよね！？」
「本当です」
「え、いや、だって俺知らないし、！」
「言ってませんでしたからね」
「なんで言ってくれなかったんすか！認めませんよ！俺の知らない人と結婚するんすか！」
「なんで猪野くんに「会わせてください！俺が見極めるっす！」…」
今の彼には何を言っても無駄だ。彼に言う機会がなく今まで言ってなかった私が悪かった。
こんな面倒くさいことになるのなら早いうちに言っておけばよかった。
それから猪野くんは一切引く気はなく、彼女が断ってくれたら会わせることはなくなるかと思ったが、Aさんは彼に会いたいと言ったので会うことになった
正直本当は会わせたくなかった
「何か喋ったらどうですか。猪野くん。」
「…七海さんとはどこで知り合ったんすか」
「は？」
『あ、あの、私のお店でお客さんとして来てくれて…』
「彼女は美容師の仕事をしているんです」
「七海さんと知り合って長いんすか」
『1年くらいですかね？』
「七海さんといつ籍入れるんすか」
『明後日の予定だけど…』
「猪野くん。ここは面接会場じゃないんです。」
猪野くんは食い気味にAさんに質問をするので、彼女は少し戸惑っている
「ずばり！七海さんのどこに惚れたんすか」
『え…』
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モチムギ(プロフ) - りゅうさん» こんにちは！度々ありがとうございます！！めちゃくちゃ嬉しいです！引き続き応援よろしくお願いします (2020年10月29日 16時) (
レス) id: 9e67ac7cc0 (このIDを非表示/違反報告)
りゅう - モチムギ様こんにちは！猪野くんとヒロインちゃんの初対面とても楽しかったです！まさかの猪野くんの質問攻めには七海さんが大好きで尊敬してるのが伝わりました(笑)また五条先生の連載も読ませていただいてます。これからも応援しております！ (2020年10月29日 13時) (レス) id: 70aa81165b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モチムギ | 作成日時：2020年10月26日 1時
