Gossip Girl スキャンダルはいつも隣り合わせ 7

343 ページ46

どのくらいボーッとしていたのか




ふと、ネイトに声をかけられる




ネイト「A、...少しだけ、歩いていかないか？」




「あ...うん、いいよ。」




私がそう答えるとネイトは安心したように頷く




運転手にそのことを告げ車から降りた




しばらく無言で歩く私たち




先に行動を起こしたのはネイトだった




ネイト「少しだけ、こうしててもいい？」




そう言ってネイトは私の手を優しく握る




「うん...」




私はポツリとそう答えるだけだった




そのまま少し歩き、途中でコーヒーを買って




「ねぇ、あそこに座ろう？」




私がそう言えば、ネイトは優しく了承してくれる




座ってもなお、手を離す素振りはなさそうなネイト




コーヒーを1口飲んだあと、ふと聞かれた




ネイト「もしかしてだけど...チャックの事、考えてる？」




「えっ...」




ネイト「はは、相変わらず分かりやすいな、Aは。」




そんな風に優しく話すネイトに胸がキュッとなる




ネイト「僕は、Aの素直なところが好きだよ。」




「ネイト...」




ネイト「それに、優しいところも。」




そう言って優しい笑顔で私を見つめるネイト




私もそんなネイトから目が離せなくて見つめ返した

344→←342

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す