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翌日、Aは結局マスクを付けていくという選択肢を選んだ
「おはよー、仁花」
谷地「A…!あ、そ、その…大丈夫?」
「え…?」
谷地「ほら、昨日…その、」
「うん…昨日は先に帰ってごめんね?私、めちゃくちゃ態度悪かったよね…」
谷地「全然、そうじゃなくて…!」
「うん?」
谷地「あの後、日向に聞いて…日向、すごく気にしてたって言うか…その、」
「だよね…悪い事したな…あんなの気にしなくていいのに、」
谷地「マスク付けてるって事は、やっぱり…?」
「うん…ちょっと血出ちゃって。見たら、翔陽気にしちゃうだろうなと思ってさ。咄嗟にあんな言い方になっちゃったけど…」
谷地「え、」
「本当は、メイクでカバーしたいんだけどね。教頭にバレてバレー部ごと問題視されても嫌だし、絆創膏なんてしたら、いかにも過ぎて翔陽が騒ぐだろうし。」
谷地「…怒ってないの?」
「えっ怒ってないよ!別に傷の1つや2つくらい何ともないし。あ、でも、どれだけ止めても喧嘩続けてたのは怒ってる…!」
谷地「そう、なんだ…」
顔にできた傷なんて女の子なら嫌だろうに、そんな事気にせず、逆に心配かけまいと隠そうとしたA
そんなAにどこか関心してしまう谷地は、それ以上は口にしなかった
午前中の授業が終わり、お昼を食べる2人
「今日は体育館使えないから、部活休みか〜」
谷地「あはは、すごい残念そうだね」
「そりゃあね、やっぱりバレーしてたいじゃん?まぁ、あの2人が早く仲直りしてくれれば良いけど…」
谷地「そうだね…」
そんな事を話す2人は、お昼を食べ終え、飲み物を買いに自販機へと向かう
その途中、息を切らしながら走ってきた日向
日向「ハァッハァッ…っ、A!」
「っ翔陽…!?びっくりした、」
日向「ごめん!!!」
大声でそう言うと、ガバッと頭を下げる日向
「え、なに…昨日の事?そんなの気にしなくて大丈夫だから!ちょっと手が掠っただけじゃん!私、怒ってるとかじゃないし…!」
日向「で、でも…!」
「あー、えっと…昨日はごめんね。遠征の疲れか、ちょっと具合悪かったみたいで…急にあんな言い方したら、勘違いするよね?ごめん。」
谷地「(A、それで乗り切るつもりなのか…)」
「だからほら、マスクも一応予防だし!本当になんでもないから!あんなの翔陽は全然気にしないで…!」
しょんぼりと肩を落としている日向に、Aはいつも通り元気に答えた
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しゅり(プロフ) - 夏斗さん» コメントありがとうございます!楽しんでもらえて嬉しいです、これからも頑張ります! (3月12日 13時) (レス) @page39 id: 1633a15db4 (このIDを非表示/違反報告)
夏斗 - 初コメ失礼します! 続きめっちゃ気になります……! 全員との絡み、本当に最高で、ドキドキしながら読ませていただいてます! これからも更新頑張ってください!! (3月9日 16時) (レス) @page39 id: 73bfbf52f2 (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - やよたんっすさん» そう言って貰えて嬉しいです!ありがとうございます! (3月7日 20時) (レス) id: 1633a15db4 (このIDを非表示/違反報告)
やよたんっす - 癒やしです!まじで神! (3月5日 16時) (レス) @page29 id: dc6c137d93 (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - やよたんっすさん» コメントありがとうございます!これからも楽しんで貰えるように頑張ります! (3月3日 16時) (レス) id: 1633a15db4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅり | 作成日時:2024年2月29日 18時