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そんな先輩2人に戸惑う谷地とA
澤村「そんな勧誘があるかバカ...!」
菅原「ごめんねー、バカだねぇ全く...」
谷地「い、いえ...!その、嬉しいです。私、自分から進んで何かやったりとか、逆に何かに必要とされたりとか、無かったので...劇とかやっても絶対、その他大勢の1人なんです。村人Bとか木とか...」
「仁花...」
谷地「だから、バレーの経験も知識も無い村人Bの私を、Aが一生懸命に誘ってくれて、すごく嬉しかったんです...!」
「本当に...?」
谷地「うん!本当に...!」
「...良かった、迷惑になってたらどうしようって、ちょっと思ってたから。」
谷地「迷惑なんてそんな!」
田中「わかるぜ、その気持ち。俺も小鳥ちゃんに...先輩からお金を騙し取るから着いて来て。って言われてもついて行く...!」
「え...」
谷地「何か違う...」
田中の発言に唖然とするAと谷地を他所に、日向と西谷は盛り上がっている
西谷「男らしいぜ、龍!」
日向「何かカッケー!」
東峰「田中がまた何か言ってるなぁ...」
澤村「もうほっとけ...」
「...帰ろ、仁花。」
谷地「ぅ、うん...!」
まだ盛り上がっているのを尻目に、2人は歩き出した
谷地「あのまま帰ってきちゃって大丈夫だったかな...?」
「いいよ...何か、よくわかんない事言ってたし...」
谷地「あぁ、お金を騙し取るからってやつ...?アレは何かすごかったね...」
「私、そんな事言う人に見えるのかな...」
谷地「いや、そういう意味じゃないと思うよ...!」
理解に苦しむ田中の例え話に、うーんと頭を悩ませるAだった
「まぁいいや。考えてもどうせ分かんないしね...」
谷地「そ、そうだね...!」
「それでさ、今日の見学どうだった?マネージャーやってみる気になった?」
谷地「うーん...楽しそうだな、とは思ったよ。プレーしてる皆も、Aも。」
「え?」
谷地「ほら、色々説明してくれてたでしょ?何か、話し聞いてるだけでもワクワクしたし...!」
「そっか...!」
ニコニコと笑いながらそう言ってくれる谷地に、Aも顔を綻ばせた
谷地「じゃあ、私はコッチだからここで...!」
「うん!また明日!練習試合、楽しみだね...!」
谷地「うん...!」
そうして、2人は分かれ、それぞれの家路を歩いて行った
そして翌日、扇西高校との練習試合の日を迎えた___
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しゅり(プロフ) - 夏斗さん» コメントありがとうございます!楽しんでもらえて嬉しいです、これからも頑張ります! (3月12日 13時) (レス) @page39 id: 1633a15db4 (このIDを非表示/違反報告)
夏斗 - 初コメ失礼します! 続きめっちゃ気になります……! 全員との絡み、本当に最高で、ドキドキしながら読ませていただいてます! これからも更新頑張ってください!! (3月9日 16時) (レス) @page39 id: 73bfbf52f2 (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - やよたんっすさん» そう言って貰えて嬉しいです!ありがとうございます! (3月7日 20時) (レス) id: 1633a15db4 (このIDを非表示/違反報告)
やよたんっす - 癒やしです!まじで神! (3月5日 16時) (レス) @page29 id: dc6c137d93 (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - やよたんっすさん» コメントありがとうございます!これからも楽しんで貰えるように頑張ります! (3月3日 16時) (レス) id: 1633a15db4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅり | 作成日時:2024年2月29日 18時