小鳥ちゃんと烏と猫と…HQ 3

16 ページ25

｢あ、そうだ。ノートの取り方は、仁花の参考にするといいよ。｣

影山｢そうなのか...？｣

｢うん！綺麗にまとめられてるからすごい見やすいし。私も参考にさせてもらってる。｣

日向｢おぉ...！スゲー！｣

谷地｢いやぁ...えへへ...｣

日向｢ホントだ！谷地さんのノートすごい見やすいね！絵も上手ぇ！｣

谷地｢お母さんがデザインの会社やってて、昔からそういう事にうるさくて...あ、ここの空間取っといた方が後から書き込めて良いよ。｣

日向｢なるほど...！｣

谷地｢あと、色数は少ない方が混乱しないし、それと...｣



そこまで話し、ハッとする谷地



｢どうしたの？仁花、｣

谷地｢っごめん！人のノート勝手に...！｣

日向｢そうかぁ！なるほど、さすが...！｣

谷地｢ぇ、へへ...そん、そんな...｣

｢(仁花照れてる...かわい、)｣



谷地｢日向くんは...｣

日向｢日向でいいよ！｣

谷地｢ひ、日向は勉強嫌い？｣

日向｢嫌い...ずっと座ってんのがもう辛い...｣

谷地｢でも、頑張るのはどうして...？｣

日向｢東京遠征に行くため！東京の強豪と、ガッツリ練習試合すんだ！｣

｢赤点取ったら行けないよって先生が。｣

日向｢うぅ...｣

谷地｢すごいね、私そんな風に何かを本気でやった事ないや...｣

日向｢東京に、音駒高校ってのがあって、そこのセッターがスッゲー賢くて、トサカみたいな頭の主将がなんかデカいし悪そうで...｣

｢ﾌﾞﾌｯ...｣



日向の説明に、思わず笑ってしまうA



日向｢あと、レシーブがすごくて何打ってもビャッて拾って...！｣

影山｢音駒のリベロ、スゲェよな。｣

谷地｢(セッター...？トサカ...？リベロ...？ポジションかな...？)｣

日向｢青葉城西ってとこの大王様とか、絶対王者って言われるウシワカとか、伊達工の190cmの鉄壁とか...！｣

谷地｢190cm...！？あの、日向はどこのポジションなの...？バレーってデカい人がやるイメージなんだけど...｣

日向｢俺はミドルブロッカー！こう見えても俺、レギュラーなんだぞ！｣

｢こう見えてもって...翔陽は立派に活躍してるよ？｣

日向｢A...！｣

谷地｢ご、ごめんなさい...！｣

日向｢良いけど！慣れてるし！...デカく無くても、俺は飛べる！｣

｢ふふ、そうだね！｣

影山｢日向、これ写さなくて良いのか？｣

日向｢あ...やる。｣



影山にそう言われ、再びノートを写し始める日向だった

17→←15

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す