小鳥ちゃんと烏と猫と…HQ 3

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インターハイが終わり、いつもの日常へと戻っていく



しかし、バレーボール部員達の心情は穏やかでは無い



｢......、｣

谷地｢あの...A、お昼ご飯...｣

｢...ん、｣

谷地｢(こんな時、なんて声をかけたらいいんだろう...)｣

｢(しっかりしなきゃ...)｣



そうは思うが、いつものような元気は無い



谷地｢本当に...その、残念...だったね、｣

｢うん...悔しい、すごく...｣

谷地｢けど、まだ次の試合...！あるんだよね...？｣

｢うん、春高...｣

谷地｢ならさ！ならそこでまた...！｣

｢...3年生、残ってくれるかな？もし、もし居なくなっちゃったら...っ｣



ぽろり、涙が1粒零れる



谷地｢っ！｣

｢ごめ...っ、｣



慌てて袖で拭うAに、谷地は慌ててしまう



自分に出来ることは何かないかと考え、恐る恐るとAの背中に手をあて摩った



谷地｢(こんな事しか出来ない...)｣

｢...仁花、ありがと、｣



ふぅ、と1つ息を吐き、パン！と両手で頬を叩いた



谷地｢えぇっ...！？｣

｢私がこんなんじゃダメだ...！こんなんじゃ、皆のサポートなんて出来ない...！｣

谷地｢えっと...｣

｢いつまでも、クヨクヨしてちゃ、ダメだよね...！｣

谷地｢え、あ、う、うん...！そうだよ！Aは笑ってる方が良いよ！｣

｢ありがと、仁花...！｣



そう言って笑うAは、キラキラと眩しかった



｢ねぇ、仁花。前も誘って断られたけど...マネージャー、一緒にやらない？｣

谷地｢え...？｣

｢無理強いしたい訳じゃないんだけど...仁花と、一緒にやれたらいいなって。｣

谷地｢え、えっと...それは...｣

｢良かったら前向きに、考えてくれないかな？｣

谷地｢...わ、分かった。｣

｢ありがと！｣



お昼ご飯を食べ終え、放課後



今日は朝練も午後練も休みだった



しかし、何だか落ち着かないAの足は、自然と体育館へと向く



さすがに誰もいないかな、そんな思いとは裏腹に、体育館には人影があった



｢あれ、先輩達...｣

縁下｢おぉ。｣

日向｢先輩達、今日休みじゃ...？｣

縁下｢じゃあ、何でお前らはここにいるんだ？｣

日向｢あれ、Aも来てる！｣

｢えへへ、いてもたっても居られなくて...｣

山口｢ちわッス！｣

月島｢ちッス。｣



続々と集まってくる部員達



西谷｢後は、3年か...｣

縁下｢でも、今日は元々部活無いし...｣

田中｢おいおいおい！3年が引退なんかする訳ねぇだろ！｣



田中のその言葉に、ハッとなる

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